平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

Q10~別れのための処方箋

2010年11月21日 | 学園・青春ドラマ
 大事な人との別れ。
 それは心の中にポッカリ空洞が出来ることなんですね。
 今まで側にいて、話をして、笑っていた人がいなくなるわけですから。

 今回、藤丘(柄本時生)がいなくなった。
 恵美子(高畑充希)は影山(賀来賢人)との別れを決意した。
 このままだと影山から恵美子はいなくなり、恵美子から影山はいなくなる。
 民子(蓮佛美沙子)は久保(池松壮亮)に「絶対にいなくならない」と宣言しておみくじを結んだ。
 そして平太(佐藤健)はQ10(前田敦子)と「ずっといっしょにいる」ことを願う。

 民子と影山の関係は深いですね。
 <恋人になってほしい>というわけではなく、ただ<生きていてくれればいい>、出来れば<側にいてくれればいい>という関係。
 相手が生きていてくれれば、それだけで嬉しいという気持ち。
 普通は<キスしたい>とか<もっと自分のことを見てほしい>とかを望むのに、多くを求めない。
 <キスしたい>とか<もっと自分のことを見てほしい>とか思うのは、まだ心に空洞があるからなんでしょうね。空洞をキスとかで埋めようとしている。
 でも民子と影山はそんなことなしに繋がっている。
 本当に強い繋がりだ。
 恵美子と影山も相手が元気で生きていてくれれば嬉しいという心境になれるだろうか。
 そう言えば、前回はQ10を誰が<所有>するかという話がありましたね。
 <所有する愛>から<生きていてくれればいいという愛>。
 愛の形も様々。

 さて、今回からは<別れ>というモチーフが新たに加わった。
 藤丘、恵美子、影山。
 Q10は月子(福田麻由子)に奪われそうだし、久保は死んでしまう?
 いずれは死んでしまう人間にとって<別れ>は必然。
 若くても事故や災害で明日死んでしまうかもしれないわけで。
 その<別れ>という必然に対する処方箋は何か?

 まずは堺正章の「さらば恋人」。
 ♪いつも幸せ過ぎたのに気づかないふたりだった♪
 一緒にいる時は自分が幸せであることになかなか気づかない。本当は貴重なことなのに。
 だから<かけがいのない現在を大事に噛みしめながら生きよう>という姿勢。
 もうひとつは
 「カナシクナッタラ、ヘイタノコトヲオモイダシテワライマス」(哀しくなったら平太のことを思い出して笑います)という姿勢。

 平太はQ10と<一緒に虹を見たこと>や<世界を見つけたこと><ガーンと一緒に落ち込んでくれたこと>などを思いだして、きっと笑うのだろう。


コメント
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