・平太(佐藤健)の父親は家族を必死に守っている。壊れた欠けらをかき集めるように。
・校長先生(小野武彦)は藤丘誠(柄本時生)の家庭を必死に守ろうとする。カレーライスを作り、「一度手放してしまったものは二度と戻ってこない」と言って。
あらゆるものは壊れていく。
富士野月子(福田麻由子)の言葉を借りれば、それは<宇宙の暗黒エネルギーの力>に拠るもの。
平太の言葉「どうせ」は、壊れていくことを甘んじて見ている行為だ。
4%の物質である人間は壊れていくことを阻止なくてはならない。逆に創り上げていかなくてはならない。
それが生きるということだ。
・影山(賀来賢人)は壊れようとする河合恵美子(高畑充希)との関係を守り、創り上げようとしている。
恵美子の同じ偏差値の大学を目指すことによって。
・中尾(細田よしひこ)は理数系がダメなのに工学部を受験しようとしている。Q10を創り上げるために。
・山本民子(蓮佛美沙子)は<ロックミュージシャン>という自分を創り上げるために動き始めた。
影山も中尾も民子も<暗黒エネルギー>の意思に逆らって、創り始めた。
「どうせ」と言う言葉を捨てた。
そして平太も。
「Q10」第4話は<宇宙的な規模>で、<物理学>や<哲学>の領域で、人が生きるとはどういうことかを描いてくれた。
いやあ、すごいですね。こんなテレビドラマ見たことない。
しかもそれが見事な青春学園ドラマになっている。
この作品、この先どこまで行くんだろう。
※追記
今回のもうひとつのテーマは<自分でなければダメ>ということ。
小川先生(田中裕二)のように<ゴムの木>に取って代わられるような存在では悲しいですよね。
平太のように<通りがかりのおじさん>でも涙が止まってしまう存在では情けないですよね。
誰かにとって<自分でなければダメ>という存在になることを人は求めている。
※追記
今回は言葉の問題も。
進路相談。相談の書類に書く進路はたった一行だけれど、その言葉にはいろいろな思いが詰まっている。
「どうせわかってくれない」とか「焦っている」とか「この先どうなるのか」とか。
言葉というのはすべてを表現出来ない。
そのもどかしい言葉に正面から向き合う民子は誠実ですね。
進路相談の書類に書けない思いを表現するのが「ロックだ」という言葉にはなるほど。
久保(池松壮亮)も聴きたがっていたが、僕も民子が表現するロックを聴いてみたい。
※追記
Q10(前田敦子)という存在も面白いですね。
平太を始めとするまわりの人間は迷い悩み、人間っぽく動いているのに、Q10は完全に無機質なロボットに徹している。
今回涙を流したこともプログラムが作動したからという描写になっている。
しゃべり方も落語とか周囲のものに影響を受け、上書きされ、どんどん変わっている。
同じロボット恋愛物でも「絶対彼氏」などは徹し方が甘かった。
Q10とはどんな存在なのか?
このことも今後の楽しみ。
※追記
今回、本文で書いたことをまとめます。
生きるとは<宇宙の暗黒エネルギー>に逆らって何かを創り守ること。
その何かとは<自分><家族><作品><仕事>など、あらゆること。
そして<諦め>とは<暗黒エネルギー>に従属すること。
もっと言うと<自殺>とは<暗黒エネルギー>に完全に従属すること。
つらかったらつらい場所から逃げればいい。居場所は絶対他にあるのだから。
・校長先生(小野武彦)は藤丘誠(柄本時生)の家庭を必死に守ろうとする。カレーライスを作り、「一度手放してしまったものは二度と戻ってこない」と言って。
あらゆるものは壊れていく。
富士野月子(福田麻由子)の言葉を借りれば、それは<宇宙の暗黒エネルギーの力>に拠るもの。
平太の言葉「どうせ」は、壊れていくことを甘んじて見ている行為だ。
4%の物質である人間は壊れていくことを阻止なくてはならない。逆に創り上げていかなくてはならない。
それが生きるということだ。
・影山(賀来賢人)は壊れようとする河合恵美子(高畑充希)との関係を守り、創り上げようとしている。
恵美子の同じ偏差値の大学を目指すことによって。
・中尾(細田よしひこ)は理数系がダメなのに工学部を受験しようとしている。Q10を創り上げるために。
・山本民子(蓮佛美沙子)は<ロックミュージシャン>という自分を創り上げるために動き始めた。
影山も中尾も民子も<暗黒エネルギー>の意思に逆らって、創り始めた。
「どうせ」と言う言葉を捨てた。
そして平太も。
「Q10」第4話は<宇宙的な規模>で、<物理学>や<哲学>の領域で、人が生きるとはどういうことかを描いてくれた。
いやあ、すごいですね。こんなテレビドラマ見たことない。
しかもそれが見事な青春学園ドラマになっている。
この作品、この先どこまで行くんだろう。
※追記
今回のもうひとつのテーマは<自分でなければダメ>ということ。
小川先生(田中裕二)のように<ゴムの木>に取って代わられるような存在では悲しいですよね。
平太のように<通りがかりのおじさん>でも涙が止まってしまう存在では情けないですよね。
誰かにとって<自分でなければダメ>という存在になることを人は求めている。
※追記
今回は言葉の問題も。
進路相談。相談の書類に書く進路はたった一行だけれど、その言葉にはいろいろな思いが詰まっている。
「どうせわかってくれない」とか「焦っている」とか「この先どうなるのか」とか。
言葉というのはすべてを表現出来ない。
そのもどかしい言葉に正面から向き合う民子は誠実ですね。
進路相談の書類に書けない思いを表現するのが「ロックだ」という言葉にはなるほど。
久保(池松壮亮)も聴きたがっていたが、僕も民子が表現するロックを聴いてみたい。
※追記
Q10(前田敦子)という存在も面白いですね。
平太を始めとするまわりの人間は迷い悩み、人間っぽく動いているのに、Q10は完全に無機質なロボットに徹している。
今回涙を流したこともプログラムが作動したからという描写になっている。
しゃべり方も落語とか周囲のものに影響を受け、上書きされ、どんどん変わっている。
同じロボット恋愛物でも「絶対彼氏」などは徹し方が甘かった。
Q10とはどんな存在なのか?
このことも今後の楽しみ。
※追記
今回、本文で書いたことをまとめます。
生きるとは<宇宙の暗黒エネルギー>に逆らって何かを創り守ること。
その何かとは<自分><家族><作品><仕事>など、あらゆること。
そして<諦め>とは<暗黒エネルギー>に従属すること。
もっと言うと<自殺>とは<暗黒エネルギー>に完全に従属すること。
つらかったらつらい場所から逃げればいい。居場所は絶対他にあるのだから。