良心のみ従って、職務を全うしていくのが警察官。
しかし人間だから間違うこともある。感情的になり偏見を持ち、物事を正確に見えなくなることがある。
元警官・国原貴弘(石垣佑磨)もそうだった。
同期の女性警官・屋島真美子が殺された事件で、野橋幸也(川屋せっちん)が犯人であると思い込む。
明確な証拠はないが、捕まえて尋問すれば必ず犯人であると特定できると考えて、キャッシュカードを使って<証拠を偽造>する。
国原が道を間違えたのは、この<証拠を偽造>した瞬間だった。
行き過ぎた思い込みや偏見。プラスの言葉で表現すれば、過度の正義感。
これが国原に道を誤らせてしまった。
そして、警察学校での<宣誓>は、国原のような警官を作らないためにある。
「良心のみに従って職務を全うし……」と自分に言い聞かせることで、行き過ぎた思い込みや偏見を排除することが出来る。
式典などでの<宣誓>は堅苦しい儀式に思われがちだが、実は大事なことを教えている。
<宣誓>した内容を国原が自分の<心の軸>にしていれば、今回のような悲劇は起こらなかったはずだ。
もうひとりの犯人、生活安全課の課長・安達(渡辺憲吉)に関しては、悲喜劇。
借金を返すために暴力団から金を受け取り、情報を流していた。
しかし、ひとつ悪に手を染めると、それは加速度的に拡大していくんですよね。
情報を流していたことが女性警官・屋島真美子にばれ、暴力団は真美子を殺してしまう。
そして悪いことは重なるもので、真美子の殺害がえん罪事件になって、証拠隠滅(調書の書き換え、データを消去)をすることになる。
安達はひとつの悪を隠すために、次々に罪を重ね、どんどん泥沼にハマっていった。
まさに悲しい喜劇。
「このくらいなら大丈夫だろう」と思ってしたことが、雪だるま式に膨らんで、結局身の破滅に繋がるといういい例だ。
堤防は小さな穴から決壊するのだ。
ということで、今回の教訓めいたこと。
<心の軸>を持って生きていきたいですね。
警察官なら警察学校で宣誓したことを、会社員なら社是みたいなものを、よく噛みしめてみたい。きっと大切なことが書かれているはず。
また、日常生活においては、<どんな小さなことでも悪いことはしない><これくらいなら大丈夫だろうと思わない>みたいな<心の軸>。
神戸(及川光博)は今回のことで、改めて『贖罪』のエピソードのことを思い出したようだ。
あの事件の時、神戸は大河内(神保悟志)にこう語った。
「嘘をつきました」「やつの言い分を信用しようとしなかった」「犯人と決めつけていた」「信じてやるチャンスがあったのに」「やつが憎かった」「死刑判決を望んでいた」「警察官だったのに、俺は。警察官だったのに……」
自分と国原を重ね合わせる神戸。
神戸は、どのような結論を出すのだろう。
しかし人間だから間違うこともある。感情的になり偏見を持ち、物事を正確に見えなくなることがある。
元警官・国原貴弘(石垣佑磨)もそうだった。
同期の女性警官・屋島真美子が殺された事件で、野橋幸也(川屋せっちん)が犯人であると思い込む。
明確な証拠はないが、捕まえて尋問すれば必ず犯人であると特定できると考えて、キャッシュカードを使って<証拠を偽造>する。
国原が道を間違えたのは、この<証拠を偽造>した瞬間だった。
行き過ぎた思い込みや偏見。プラスの言葉で表現すれば、過度の正義感。
これが国原に道を誤らせてしまった。
そして、警察学校での<宣誓>は、国原のような警官を作らないためにある。
「良心のみに従って職務を全うし……」と自分に言い聞かせることで、行き過ぎた思い込みや偏見を排除することが出来る。
式典などでの<宣誓>は堅苦しい儀式に思われがちだが、実は大事なことを教えている。
<宣誓>した内容を国原が自分の<心の軸>にしていれば、今回のような悲劇は起こらなかったはずだ。
もうひとりの犯人、生活安全課の課長・安達(渡辺憲吉)に関しては、悲喜劇。
借金を返すために暴力団から金を受け取り、情報を流していた。
しかし、ひとつ悪に手を染めると、それは加速度的に拡大していくんですよね。
情報を流していたことが女性警官・屋島真美子にばれ、暴力団は真美子を殺してしまう。
そして悪いことは重なるもので、真美子の殺害がえん罪事件になって、証拠隠滅(調書の書き換え、データを消去)をすることになる。
安達はひとつの悪を隠すために、次々に罪を重ね、どんどん泥沼にハマっていった。
まさに悲しい喜劇。
「このくらいなら大丈夫だろう」と思ってしたことが、雪だるま式に膨らんで、結局身の破滅に繋がるといういい例だ。
堤防は小さな穴から決壊するのだ。
ということで、今回の教訓めいたこと。
<心の軸>を持って生きていきたいですね。
警察官なら警察学校で宣誓したことを、会社員なら社是みたいなものを、よく噛みしめてみたい。きっと大切なことが書かれているはず。
また、日常生活においては、<どんな小さなことでも悪いことはしない><これくらいなら大丈夫だろうと思わない>みたいな<心の軸>。
神戸(及川光博)は今回のことで、改めて『贖罪』のエピソードのことを思い出したようだ。
あの事件の時、神戸は大河内(神保悟志)にこう語った。
「嘘をつきました」「やつの言い分を信用しようとしなかった」「犯人と決めつけていた」「信じてやるチャンスがあったのに」「やつが憎かった」「死刑判決を望んでいた」「警察官だったのに、俺は。警察官だったのに……」
自分と国原を重ね合わせる神戸。
神戸は、どのような結論を出すのだろう。