平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

おんな城主直虎 第23回~龍雲丸が家臣にならない理由 「そりゃあ、空に雲があったからでさぁ」

2017年06月12日 | 大河ドラマ・時代劇
「そりゃあ、空に雲があったからでさぁ」

 龍雲丸(柳楽優弥)が武家にならない理由だ。
 うん、これでいいと思うよ。
 龍雲丸は何者にも縛られず、空を漂う雲のように、いつも自由であってほしい。
 家臣にならなくても、井伊の味方であることは変わりがないわけだし。
 それに家臣になったら、直虎(柴咲コウ)に好きなことを言えなく待ってしまう。
 ふたりの関係は対等である方が面白い。

 それにしてもキザなせりふだな。
「そりゃあ、空に雲があったからでさぁ」
 何かの件で理由を訊かれた時に使ってみよう。
 相手に絶対、引かれると思うけど。
 何かを決断したり、行動を起こす時も、
「そりゃあ、空に雲があったからでさぁ」

 今日は気持ちのいい気候だから外出しようかな。
 青空の雲を見上げながら。
 ………………

 政次(高橋一生)の本心はバレバレですな。

 なつ(山口紗弥加)には、
「貧乏くじを引かれ、風邪をひかれ、兄上はもっと賢い方かと思っておりました」

 龍雲丸を家臣にすることを相談する直虎には、
「こたびのことは政次に従う。政次は井伊のことを誰よりも考えておるゆえ」

 ふたりにこう言われて戸惑う政次が可愛い。
 ………………

 家臣たちもそれぞれ。

 六左衛門(田中美央)は、龍雲丸の件で近藤康用(橋本じゅん)に問い詰められた時に、
「それがしが頼んだことでございます」
 と自ら罪を被って直虎を守った。

 直之(矢本悠馬)は龍雲丸を家臣にすることを問われて、
「それがしはあの者たちを井伊を守る家来衆にしとうございます」
 瀬戸方久(ムロツヨシ)は、家臣にする理由として、
「あの者たちは銭を呼びそうです」

 直之は龍雲丸が使えると思ったんでしょうね。
 強くなるためには戦力は少しでも多くあった方がいい。
 少しずつ柔軟になっていく直之。
 龍雲丸との信頼関係も築きつつあるようだ。
 方久の理由もいかにもって感じ。

 こうして形作られていく井伊家の家臣団。
 ………………

 南渓和尚は上手く近藤をねじ伏せた。
「お経を上げていいかの?
 井伊家と近藤家の末永い関係のために」

 交渉では相手に逃げ道をつくっておくことが大切なんですね。
 今回のケースでは、
「どういうことか?」「井伊家を貶めるために仕組んだことか?」と近藤を徹底的に問い詰めることもできた。
 しかし、それをせず、相手のメンツを守った。
 大人の知恵である。
 力でねじ伏せれば敵意を生むが、このやり方だと相手に貸しを作ることができる。

 井伊家の人たちの人柄や個性がじわじわと出てきていますね。
 こんな井伊家が外の世界で一丸となって活躍するシーンを早く見たい。

 
コメント (11)
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