平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

麒麟がくる 第13回 「帰蝶のはかりごと」~帰蝶様、大活躍! 利政と信長を手のひらの上で転がす(笑)

2020年04月13日 | 大河ドラマ・時代劇
 き、き、き、帰蝶様(川口春奈)ーーーーーっ!

 

 金を袋からザバザバ落として、鉄砲を持った根来衆300人を手配しちゃった!(笑)
 いはく、
「これは父上とわたしのいくさじゃ」
 さすがの利政(本木雅弘)も──

 

 完全に帰蝶様の勝ちでした!(笑)
 父親はものすごくケチなのに娘はお金を使い放題!(笑)
 何しろ利政は30丁の鉄砲組を組織せよ、だもんなあ。
 今回の帰蝶様は大河ドラマ史でたびたび引用される名場面になるよね。

 帰蝶様、夫・信長(染谷将太)の操縦も心得ている。
 利政との会見を渋る信長に、
「断れば臆したと見られ、和睦の儀が消えまするぞ。
 わたしも美濃に戻らねばなりませぬ。それでもよろしうございますか?」
 会見での信長の衣裳も帰蝶様がコーディネイトして、
「できることはすべてやり、あとは出たとこ勝負」

 すごいなあ、利政と信長を手のひらの上で転がしている(笑)

 一方、もうひとりの利政の子・高政(伊藤英明)。
 利政に「置き去りにされた哀れな忠義者か」と言われると、
「そうさせたのはお前ではないか!?」
 そして口論。
「お前? 言葉は刃物ぞ。気をつけて使え」
「置き去りにされた忠義者は正気を失ってございます」
「それしきのことで失うとは何と安い正気じゃ」
「……この高政にはまことの父上がおらんのじゃ」

 器の大きさでは、帰蝶の方が高政よりはるかに大きい。
 高政も帰蝶のように、利政を手玉に取るような努力をすればよかったのに
 ぶつかって、すべてをぶち壊してしまった。

 この一件で利政も考えたんだろうな。
 後を託すべきは、高政か? 信長か?
 だから信長に会いたいと言った。
 高政に見切りをつけ、信長がそれなりの人物なら後継者にしようと思った。
 結果は次回の放送を見るまでもなく、信長だろう。
 …………

 光秀(長谷川博己)も本音を言っちゃった!
「わしが嫌いか?」と利政に尋ねられて、
「どちらかと言えば嫌いでございます」(笑)

 でも、これで逆に光秀は利政の信頼をさらに得たんでしょうね。
・怖れずに自分に直言する男。
・面従腹背でなく、本音を語る男。
 誰が敵であるかわからない中、こうして本音を言ってくれる家来は有り難い。
 家臣で距離を置きつつも、必要になれば距離を縮め、懐に飛び込んで来る。
 そんな光秀の根本にあるのは『誠実さ』だ。
『巧言令色、少なき仁』
 最終的に物を言うのは『巧言令色』より『誠実さ』なんでしょうね。
 問われて逡巡し、オドオドする所も目上の人間にとっては、かわいい。

 帰蝶様も『面白キャラ』になって来たし、唯一ニュートラルでマトモなのが光秀だ!
 
コメント (6)
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