平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

麒麟がくる 第14回 「聖徳寺の会見」~革新的な信長と保守的な高政! 上がった軍配は「信長殿はたわけじゃ! 見事なたわけじゃ!」 

2020年04月20日 | 大河ドラマ・時代劇
 聖徳寺の会見。
 信長(染谷将太)がとった戦術は次のようなものだった。

①自分は帰蝶(川口春奈)の絶対的な信頼を得ていること
「この色がお父上様の好みの色だと帰蝶は申しております」←黄金色(笑)
「私が山城守様に討ち取られてしまうのではないかと危惧しております」

②自分が利政(本木雅弘)に対して誠実で正直であること
「鉄砲300丁は帰蝶が手配した寄せ集めの兵であります」←後で調べればわかることだしね。
「私は帰蝶の手のひらで踊らされているうつけでございます」

③旧い勢力は当てにせず、新しい力を頼みにしていること
「旧来の重臣はたわけの信長には不要にございますゆえ」
「食いはぐれ者は失うものがございませんゆえ。
 戦って家をつくり、国をつくり、新しき世をつくる。
 その気構えだけで戦いまする」
「我らは変わらねばなりませぬ」
 鉄砲についてもこんなことを言っていた。
「鉄砲は百姓でも撃てまする。その鉄砲は金で買えまする」

④自分が利政と同じであること

 これに対する利政の反応は──
「信長殿はたわけじゃ! 見事なたわけじゃ!」

 信長は旧来の価値観や保守的な人間を信じていないんですね。
 利政が言う『たわけ』とは、『常識はずれ(=既存の価値観を否定してる)』ということ。

 そんな信長と対照的なのが、高政(伊藤英明)だ。
 高政は土岐家や守護職という旧い価値観に重きを置いていて、旧臣を頼りにしている。
 保守的な考えにガチガチに縛られた人間だ。

 革新的な信長と保守的な高政。

 利政はどちらに軍配を上げるのか?
「そなたも稲葉も信長にひれ伏す時が来るぞ。
 信長はしたたかで無垢で、底知れぬ野心を持っておる」
 軍配は信長だった。

 今川の軍師・太原雪斎(伊吹吾郎)も「信長は油断がならぬ」を評価していた。
 現に村木砦の戦いでは、鉄砲を実戦投入した信長に負けた。
 …………

 一方、光秀(長谷川博己)。
 高政との密約があり、歯切れが悪い。
 利政に問われても、反対の高政寄りの発言をする。

 人間、何かに縛られると、客観的に物事を見られなくなり判断が鈍るんですね。
 それは利政も同じだった。
 愛する深芳野(南果歩)の死で悲嘆に暮れて「家督を高政に譲る」と言ってしまった。
 おそらく、これが命取りに。一瞬の判断ミスが明暗を分けた。
 権力を持てば、人は狂い出す。
 力を持った高政は利政に牙を剥くのだろう。
 …………

 最後は今回の面白パート。

・冒頭、信長だと確認すれば肩を叩けと利政に命じられる光秀。
 一回叩くが反応がない。
 なので二回目強く叩く!(笑)

・藤吉郎(佐々木蔵之介)、駒(門脇麦)、菊丸(岡村隆史)の三角関係勃発(笑)
 菊丸、がんばれ!

・熙子(木村文乃)と光秀の魚の小骨事件(笑)
「帰蝶様は十兵衛様がお好きですから」
「ぐはぁ、この魚、小骨が多いな」
 帰蝶様の気持ち、公然の秘密になってる!(笑)

コメント (4)
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