平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

野ブタ。をプロデュース 特別編・第4話~野ブタパワー注入……! 信子は修二や板東梢の心の扉をノックし続ける!

2020年05月03日 | 学園・青春ドラマ
「野ブタパワー注入……」
 懐かしい。
 これ、ひさしぶりに見られた!

 信子(堀北真希)はこうやって自分を奮い立たせている。
 信子の心の中には、さまざまな思いや気持ちがあるのにうまく表現できない。
 それでも、修二(亀梨和也)と彰(山下智久)に出会って、自分を出そうともがき始めた。

 実は信子の中には、宝石のようなきらめく言葉が渦巻いている。
 誰もがすっかり忘れていて、言われるとハッとするような言葉。

 たとえば、上原まり子(戸田恵梨香)が作ったバースデーケーキ。
 修二はスルーしようとしたが、信子はケーキを持って来る。
「これ、心がこもっているから」
 まり子がケーキを作った思いを想像すれば決してスルーなどできないのだ。
 修二はケーキという表面的なものばかりを見て、まり子の心を見ていない。

 ウソをつき、ゴマかしてばかりいると、いずれ心が空虚になっていく。
 …………

 昨日(5/2)放送の特別編・第4話。
 テーマは『頭と心』だった。

 人は『頭で考える』と、「損か得か」「他人に好かれたい。嫌われたくない」という視点で考えてしまう。
 一方『心で考える』と、損得抜きで相手のことを考えてしまう。
 やさしい世界を選んでしまう。
 現に坂東 梢(水田芙美子)は「114」のイベントで、水ではなく花を選んだ。
 修二も花を選ぼうとした。
 花を選べば、損になるのに。

 人は生きていれば、垢や汚れが付き、癖で体が歪み、どんどんいびつになっていく。
 でも垢や汚れを取り去り、癖や歪みを矯正していけば、人間の本来の姿に戻れる。
 それはやさしくて、心が満たされて、何だかうれしい世界。
「人って変われるよね?」
 信子にこう問われて、坂東 梢も桐谷修二も変わった。
 心豊かで、何だかうれしい世界に行くことができた。
 …………

 そして作品論。
 この作品は『頭で考えて分析する作品』ではないんですね。
『心で感じる作品』
『心で考える作品』
 余計なことは考えずに、ただ心で感じればいい。
 何だか心がザワザワするぞ。ほっこりしたぞ。涙が出て来たぞ。
 こんな体験ができればいい。

 頭でっかちより心でっかち。

 木皿泉作品ですね。
 人間の上っ面でなく、もっと深い所からドラマを描いている。
 突然、現れるキャサリン(夏木マリ)やゴーヨク堂店主・デルフィーヌ(忌野清志郎)なんかはシュール!
 今回は『本当のことを教えてくれよおじさん』が現れた!(笑)

 さて、次回はどのような世界を見せてくれるのだろう?

コメント
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