平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

プーチンの戦勝記念日演説を聞いて「憲法9条」の効用をあらためて知った!

2022年05月11日 | 事件・出来事
 ロシアのプーチンの戦勝記念日の演説は次のようなものだった。

「ドンバス、クリミアを含む我々の領土への侵略準備が公然と進められていた。
 危険は日ごとに増していった。
 ロシアは侵略に対して先手を打つことにした。
 それはやむを得ない唯一の正しい判断だった」


 さて、この演説を「ウクライナ」ではなく、「日本」に当てはめてみよう。

「樺太、北方四島を含む我々の領土への侵略準備が公然と進められていた。
 危険は日ごとに増していった。
 ロシアは侵略に対して先手を打つことにした。
 それはやむを得ない唯一の正しい判断だった」


 憲法9条を変えて、戦争できる国にするというのはこういうことである。
 こちらにその気がなくても、敵に攻める口実を与えてしまう。
 ところが憲法9条があれば、相手はこうした難癖をつけられない。
 仮にプーチンが「樺太、北方四島を含む我々の領土への侵略準備が公然と進められていた」と言って来たら、
「いやいや、プーチンさん、わたしたちには憲法9条があって侵略戦争などできないんですよ」と言い返せる。

 プーチンはこんな難癖もつけていた。

「ウクライナは核兵器の取得までほのめかしていた」

 これも「日本」に当てはめてみよう。

「日本は核兵器の取得までほのめかしていた」

 現在、日本のタカ派が主張している「核保有論」「核共有論」はこういう難癖の可能性を高くする。
 ところが現在の「非核三原則」を堅持していれば、「日本は核兵器を持つことなどできません」と言い返せる。

 えっ、こんな理屈、頭のおかしい独裁者の前では無意味?
 そうかもしれない。
 でも、抑止力にはなり得る。
「日本は憲法9条を盾にして国際世論を味方につけて来るだろう」
「憲法9条があるから言いがかりをつけにくい。こちらに攻める正当性はあるのか?」
 侵略者はこんなことを考えるはず。
 こんなにお金のかからない抑止力はないだろう。

 ちなみに日本の軍事費は世界第5位だ。
 安倍晋三を始めとするタカ派は軍備費UPを主張しているが、
 世界第5位の軍事費で足りないとすれば、どこかにムダがあるはず。
 アメリカの言われるままに使えない戦闘機を買わされていないか?
 商社や政治家が中抜きしていないか?
 戦闘機や空母よりもドローン100万機の方が有効じゃないの?

コメント (10)
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