平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

どうする家康 第17回「三方々原合戦」~圧倒的な強さの信玄に惨敗! 家康は首を取られた……!?

2023年05月08日 | 大河ドラマ・時代劇
 三方々原の合戦。
 恐るべき速さで侵攻して来た武田軍はたちまち遠江の城を落としていく。
 武勇を誇る本多忠勝(山田裕貴)もたじたじ。
 持ちこたえると思っていた高天神城も簡単に落とされた。

 万事休すの家康(松本潤)は織田信長(岡田准一)に会談を求める。
「策は桶狭間。餌は家康」
 浜松城に籠城して、一ヶ月守り抜き、
 浅井・朝倉との戦いにけりをつけた織田軍と合流して信玄(阿部寛)を討つという作戦だ。
「徳川と織田は一蓮托生」と語る家康に対し、信長は家康を抱きしめて、
「お前と俺は一心同体」
 信長、家康のことが大好きだよね!

 しかし、信玄はそんな作戦には乗らず、家康が籠城する浜松城を通過する。
 目指すは岡崎。そして信長。

 家康はあせる。
 黙って信玄を素通りさせたとなれば名誉に関わる。
 遠江の民もバカにして家康について来ないだろう。
 実際、信玄は千代(古川琴音)を使って、家康のマイナスイメージを流布していた。
 では打って出るか?
 しかし、打って出れば負ける。
 どうする家康?

 ようやく見つかった打開策は、地の利を活かした三方々原での戦い。
 三方々原から出るには隘路を通らなければならない。
 これで武田軍の進行が滞る。
 ここを急襲すれば勝機はある。
 だが、行ってみると武田軍は隘路を通っておらず、三方々原に二重三重の陣を張っていた。
「かかれい!」
 これで徳川軍は総崩れ。

 家康は首を取られた……。
 ……………………………………………………

 三方々原の合戦がこんなに丁寧に描かれたのは初めてだろう。
 いくさの戦術で言えば信玄の方がはるかに上。
 こわっぱ家康を手玉にとって翻弄する。
 圧倒的な強さの武田軍。
 次回、どんな形で一矢報いるのだろう。

 ドラマは瀬名(有村架純)とのシーン。
 信玄との大いくさの前、家康は瀬名に会う。
「この乱世、弱さは害悪じゃ」
「これはわしの弱い心じゃ。ここに置いていく」
 と言って家康は木彫りのウサギ(弱き心)を渡す。
 ウサギを受け取って瀬名は、
「いつか取りに来て下さいませ。殿の弱くてやさしい心を」

 乱世では強き者が生き残る。
 弱き者はたちまち強き者に獲って食われる。
 一方で信玄は「おのれが弱いことを知っている家康」を評価していた。
 弱さって何なんでしょうね?
 やさしさ、寛容、慈悲、人の良さ、悩み迷い続けること──
 これらが乱世でどのように意味を持って来るのかを見ていきたい。
 すくなくともこういう人物に人はついてくると思う。
 そして、今回瀬名に預けた木彫りのウサギは、家康が「鬼」になるストッパーにはなるはずだ。

コメント (2)
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