平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

「28日後…」~ゾンビ映画の進化形! この作品のゾンビは高速で走る! バリケードも簡単に乗り越える!

2019年11月03日 | 洋画
 ゾンビ映画も進化しているなあ。

 ダニー・ボイル監督の映画『28日後…』のゾンビは走るのだ!
 ゾンビと言えば、ヨロヨロ歩き、動きは鈍いし、走れば簡単に逃げられる。
 だが、この作品のゾンビは走る!
 しかも結構、速い(笑)
 バリケードを乗り越えることが出来るし、階段も素早く上ることができる。

 新機軸は他にもある。
 作品の前半はゾンビからいかに逃れて、軍隊のいるベースキャンプにたどり着くかがポイントになるのだが、
 後半は『本性をむき出しにした人間』との戦いが描かれる。
 ネタバレになるので詳しくは書かないが、
 本当に怖いのは『ゾンビ』ではなく『人間』なのかもしれない。
 このテーマ・モチーフは海外ドラマ『ウォーキングデッド』に引き継がれている。
 主人公が病院で目覚めるのも同じですし。

 こんな皮肉な描写もあった。
 ゾンビ化するウイルスをまき散らしたのはテロリストとかでなく、善意の人間=動物愛護団体だったのだ。
 動物愛護団体はチンパンジーが実験に使われていることを憂えて『類人猿研究所』から助けようとした。
 しかし『類人猿研究所』はウイルスを撲滅する研究をおこなっていた施設で、動物愛護のために良いと思ってやったことが逆に悲惨を招いてしまう……。
 何というアイロニー!
 上手いひねり方ですね。

 その他にも、この作品いろいろぶっ飛んでいて、
 父親を亡くして、明らかに可哀想で真面目な少女ハンナ(ミーガン・バーンズ)が麻薬でラリって戦ったりする!(笑)
 少女のヒロインが麻薬でラリるなんて!

 さすが『トレインスポッティング』『スラムドッグ・ミリオネア』のダニー・ボイル作品ですね。
 フツーのゾンビ映画はつくらない!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朗報! 大学入試の英語民間... | トップ | いだてん 第41回 「おれにつ... »

コメントを投稿

洋画」カテゴリの最新記事