時政(坂東彌十郎)、鎌倉で実権を握り、付け届けで政治。武蔵を狙う。
時政は気のいいおじさんだったが、権力に酔い、狂いつつある。
これに鎌倉の文官の大江広元(栗原英雄)たちや畠山重忠(中川大志)は面白くない。
これにつけ込む後鳥羽上皇(尾上松也)ら朝廷。
京に来た北条政範(中川翼)は殺害された?
実朝(柿澤勇人)はお飾り。すべてまわりに言われるがまま。自信もない。
傍らには乳母・実衣(宮澤エマ)の姿も。
君主教育係は八田知家(市原隼人)、和田義盛(横田栄司)、大江広元、三浦義村(山本耕史)。
八田の修行はともかく乱暴。笑
和田の弓修行は「ガッと力を入れて、ガッとやって」と長嶋茂雄状態。笑
大江の政治指導は退屈で眠い。笑
三浦の処世術の指導は「おなごとの後腐れのない別れ方」笑
義時(小栗旬)は泰時(坂口健太郎)に頼朝(大泉洋)の形見の小さな仏像を渡す。
義時は後の鎌倉での政治を泰時に託したのだろう。
頼朝の子と孫を殺してしまった罪の意識もある。
これに対して泰時は「父上はこの仏像を所持して罪と向き合うべきだ」
…………………………………………………
情報量が多いですね。
45分にいろいろな要素が凝縮されて、登場人物、それぞれが自己主張して、すごい密度。
だが、これだけではない。
今回のメインは「夫婦の物語」なのだ。
・時政とりく(宮沢りえ)
りくは時政が鎌倉の実権を握って嬉しくてしょうがない。
時政を狂わせる悪女でもある。
・泰時と初(福地桃子)
初はしっかりした聡明な女性だ。
「父上のことがお嫌いなのでしょう?」と敢えて言い、「そんなことはない」と言わせ、
泰時が義時に「自業自得だ」と怒りをぶつけると、その頬を打って諫めた。
・和田義盛と巴御前(秋元才加)
この夫婦は微笑ましい。
巴さん、昔は敵意のかたまりで、あんなに尖ってたのになぁ。
実朝もこの夫婦を見て「結婚も悪くない」と思ったかもしれない。
そして新しい夫婦。義時とのえ(菊地凛子)
のえは
「きのこ大好きです!」
「こらぁ、お姉さんを怒らすなぁ!」
「つらい決断をたくさんして来たのですね……」
「人の一生、ひとりで生きていくには重すぎます」
これで一気に義時の心をつかんだ。
しかし──
実はのえはきのこがそんなに好きではない。←義時、進歩していない……。笑
子供に馴染んだのも、義時の心に寄り添ったのも、すべて妻になるための策略。
のえは実にしたたかで聡明な女性なのだ!
これに義時は騙された。
義時は女性に関して免疫がないからなぁ。
のえの人物鑑定を三浦義村がやっていたら「あのおなごはやめておけ」と言ったかもしれない。
でも、今回やったのは八田知家。
知家は「非の打ち所がない! お前がもらわぬのなら俺が手をあげる」笑
知家ものえに騙された……。
さて、のえは今後どのように描かれていくのだろう?
三谷幸喜さん、人物描写の引き出しがともかく多い。
ひとりとして同じ人物がいない。
さまざまな人物がごった煮になって、作品が豊かな味の料理になるのである。
時政は気のいいおじさんだったが、権力に酔い、狂いつつある。
これに鎌倉の文官の大江広元(栗原英雄)たちや畠山重忠(中川大志)は面白くない。
これにつけ込む後鳥羽上皇(尾上松也)ら朝廷。
京に来た北条政範(中川翼)は殺害された?
実朝(柿澤勇人)はお飾り。すべてまわりに言われるがまま。自信もない。
傍らには乳母・実衣(宮澤エマ)の姿も。
君主教育係は八田知家(市原隼人)、和田義盛(横田栄司)、大江広元、三浦義村(山本耕史)。
八田の修行はともかく乱暴。笑
和田の弓修行は「ガッと力を入れて、ガッとやって」と長嶋茂雄状態。笑
大江の政治指導は退屈で眠い。笑
三浦の処世術の指導は「おなごとの後腐れのない別れ方」笑
義時(小栗旬)は泰時(坂口健太郎)に頼朝(大泉洋)の形見の小さな仏像を渡す。
義時は後の鎌倉での政治を泰時に託したのだろう。
頼朝の子と孫を殺してしまった罪の意識もある。
これに対して泰時は「父上はこの仏像を所持して罪と向き合うべきだ」
…………………………………………………
情報量が多いですね。
45分にいろいろな要素が凝縮されて、登場人物、それぞれが自己主張して、すごい密度。
だが、これだけではない。
今回のメインは「夫婦の物語」なのだ。
・時政とりく(宮沢りえ)
りくは時政が鎌倉の実権を握って嬉しくてしょうがない。
時政を狂わせる悪女でもある。
・泰時と初(福地桃子)
初はしっかりした聡明な女性だ。
「父上のことがお嫌いなのでしょう?」と敢えて言い、「そんなことはない」と言わせ、
泰時が義時に「自業自得だ」と怒りをぶつけると、その頬を打って諫めた。
・和田義盛と巴御前(秋元才加)
この夫婦は微笑ましい。
巴さん、昔は敵意のかたまりで、あんなに尖ってたのになぁ。
実朝もこの夫婦を見て「結婚も悪くない」と思ったかもしれない。
そして新しい夫婦。義時とのえ(菊地凛子)
のえは
「きのこ大好きです!」
「こらぁ、お姉さんを怒らすなぁ!」
「つらい決断をたくさんして来たのですね……」
「人の一生、ひとりで生きていくには重すぎます」
これで一気に義時の心をつかんだ。
しかし──
実はのえはきのこがそんなに好きではない。←義時、進歩していない……。笑
子供に馴染んだのも、義時の心に寄り添ったのも、すべて妻になるための策略。
のえは実にしたたかで聡明な女性なのだ!
これに義時は騙された。
義時は女性に関して免疫がないからなぁ。
のえの人物鑑定を三浦義村がやっていたら「あのおなごはやめておけ」と言ったかもしれない。
でも、今回やったのは八田知家。
知家は「非の打ち所がない! お前がもらわぬのなら俺が手をあげる」笑
知家ものえに騙された……。
さて、のえは今後どのように描かれていくのだろう?
三谷幸喜さん、人物描写の引き出しがともかく多い。
ひとりとして同じ人物がいない。
さまざまな人物がごった煮になって、作品が豊かな味の料理になるのである。
菊池凛子さんが演じているだけで、只者では無いと感じますよね。
悪女ぶりを、もっと引っ張るかと思いきや、さっさとネタばらし。
テンポは悪くないですね。
本当に、義時を毒殺しそうな勢いです。
来週は畠山重忠が北条時政の策略で理不尽にも退場するので
眼福が削がれます。
史実は変えられないので仕方がありません。
お利口なことがコメントできないので、遠慮していましたが
楽しみに欠かさず見ていますよ。
仰るとおりで私も何についてコメントしてよいのか分からなくなります。
大筋としては「悪女りく」に操られ、「権力に酔い、狂いつつある」時政を描くことにより、近くは「畠山重忠の乱」、そしてこれをもたらした時政の暴走を政子・義時組が咎める「牧の方事件」に向けての前振りと言えるでしょう。
以前にも暗示されていたように北条家はけっして一枚岩ではなく、りくの系統(政範、平賀朝雅)とそれ以外(政子、義時、そしておそらく時房も)との間には潜在的に緊張関係がある筈です。
今回の政範の死が謀殺だったとしても、流石に義時たちは無関係で、朝廷側の誰か(たとえば源仲章あたり)の仕業でしょうが、順風満帆だったはずのりく・時政組にとっては大打撃でしょう。
焦って強引になる、とか。
>さて、のえは今後どのように描かれていくのだろう?
八重さんも比奈さんも、タイプは違いましたが義時にとっては本当に良い妻でした。
今回、のえ(「伊賀の方」)の衝撃的な「裏の顔」が描かれていましたが、彼女は義時にとって「人生最後の不作」となる「悪妻」(megumiさんが示唆されるように義時暗殺説まである)となるのか、あのような「裏の顔」にもかかわらず、意外に義時にとっては「良妻」となるのか、今後に注目です。
お久しぶりです。
見ていて下さってありがとうございます。
>さっさとネタばらし
前回の比企尼といい、最近ラストでサプライズをするのが流行になっている感じですね。
>眼福が削がれます。
中川大志さんと言えば、『オールドルーキー』も終わってしまいましたね。
僕の眼福と言えば、比奈役の堀田真由さんでした。
初役の福地桃子さんも典型的な日本人顔で好きです。
大姫の南紗良さんも好きです。←節操がない!
でもガッキーが一番好きです!笑
いつもありがとうございます。
やはり前振りなんですね。
作劇としては、前振りで話の芯がないので「夫婦」の物語を入れたという感じでしょうか。
それにしても権力争いは醜くハード。
時政もなぁ、「権力は抑制的に使うべき」なんですけどね。
そしてその反動は必ずやって来る。
一方、そんなドロドロの世界にユーモアを入れて緩和させるのが三谷幸喜流ですよね。
のえはどう描かれるのでしょう?
僕も「したたかな良妻」になる可能性を考えていて、今後が楽しみです。