平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒 ストレイ・シープ~世の中からはぐれて樹海にやって来た羊は探し出してくれる人がいない

2015年01月02日 | 推理・サスペンスドラマ
 練炭自殺した人たちに、ほとんど共感できないんですよね。

・金融投資の失敗で自殺
・好きだった甘沢議員の自殺で、後追い自殺
・万引きをした彼女と別れ、その彼女が病死したため後追い自殺

 唯一、何となく共感できるのが、金融投資の失敗で自殺した伊藤博美だが、金融投資にリスクが伴うのは当然のこと。
 いくら梶井素子(川上麻衣子)に上手く言いくるめられたとはいえ、シロウトはこういうものに手を出してはいけない。
 あとの自殺は幼稚なものばかり。
 そんな簡単なことで、絶望しないでよ。
 安易に死を選ばないでよ。
 世の中には、もっとつらくても頑張って生きている人はたくさんいるよ。

 そんな安易な自殺者のために、復讐をおこなう犯人もどうよ?

 つーか、今回は<自殺>ばっかり。
 殺人事件は起こらなかったが、死んだ人はメチャクチャ多い。
 正月早々、暗くなります。

 テーマは、群れから離れた一匹の羊。

 一匹の羊を救うために、残り九十九匹の羊を失うリスクを負えるか?

 残念ながら、現在は、九十九匹の羊を守るために、一匹の羊は切り捨てられるんですね。
 誰も社会からはぐれて樹海にやってきた羊に目を向けることはない。
 これが今の現実。
 一匹を救おうとするのは、宗教やヒューマニズムの領域。

 そんなはぐれた羊(自殺者)のことを右京さん(水谷豊)が追いかけて、彼らの思いを明らかにしたという点で、何とかドラマになっている。
 だが、前述のとおり自殺した彼らの理由がイマイチだから、ドラマとして共感できない。

 あと、羊のエピソードを持ってきたのは、今年が未年だからですよね。


※追記
 伊丹はよかったですね。
「そういう親父パワーの使い方は許す」
「代々、特命係に配属されたやつは暴走する傾向があるから、俺たちがついていく」
 侠気、伊丹です。


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