平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

青天を衝け 第35回「栄一、もてなす」~これは僥倖。ぐるぐるいたします!

2021年11月15日 | 大河ドラマ・時代劇
「これは僥倖。ぐるぐるいたします!」
 グラントが渋沢家を訪問すると聞いて、千代(橋本愛)の目が輝いた。

 これを
・千代の自我の目覚め
・女性解放の始まり
 と解釈するのは、解釈し過ぎであろうか?

 今まで千代は家に縛られてきた。
 家を守り、夫を助け、自分をなくすことを良しとして来た。
 今回の千代も「家を守り、夫を助ける」という点では変わらなかったが、
 少なくとも今回は自分の意思で主体的に行動した。
 そうすることで胸が「ぐるぐるする」体験を味わった。

 親愛の情として、歯を見せて微笑み、シェイクハンドして、ハグして、
 井上武子、大倉徳子、益田栄子といった友も出来て、
 千代の世界は大きく変わったに違いない。
 自分も「国」のために働いていると考えたのかもしれない。
 すなわち自我の解放だ。

 これを受けて栄一(吉沢亮)も、
「意味なんか何でもいいか。千代のあんな顔を見られたのははじめてだ」

 千代にスポットを当て、女性の活躍に1話を使った脚本・大森美香さん。
 女性脚本家ならではのこだわり。
 おっさん脚本家では書けない視点。
 これが作家性なんだろうな。
 大河ドラマでは、今までもたくさんの女性ヒロインが登場してきたが、
 どうも理屈が先行して地に足がついていない感じがしていた。
 だが、千代はどっしりしている。

 さて、次回は千代の退場か……。
 そして、海運業での岩崎弥太郎(中村芝翫)との対決。
「三菱のひとり勝ちは国のためによくねえ」
 自由民権運動の始まり。
「一部の政治家と商人が国を独占していいのか!?」
「民の意見を聞け!」

 日本近代史を、ぐるぐる描いてるなあ。


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