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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

名前をなくした女神~名前を取り戻そう!

2011年04月13日 | ホームドラマ
 ○○君のママ、○○ちゃんのママ
 と呼ばれ、自分の名前では呼ばれない女性たち=名前をなくした女神たち。

 その象徴が本宮レイナ(木村佳乃)だ。
 彼女には<母親>としての顔はあるが、夫とはセックスレスで、<妻>としての顔はない。
 <母親><妻><女><職業><○○さんの友達>……、人には様々な顔があるはずなのに、彼女には<レイナちゃんのママ>というひとつの顔しかない。
 あるいはママ友仲間のリーダーで、非の打ち所のない完璧なママという顔。
 彼女の中ではぽっかり穴が開いている。
 彼女はきっと夫に「レイナ」と呼ばれたいのだ。

 それにしても何と寒々とした世界なのだろう。
 きれいなうわべだけのつき合い。
 心の奥では、嫉妬や憎しみ、ドロドロしたものが渦巻いているのにそれを見せない。 しかし、それがときどき堰を切ったように噴出する。
 陰口、悪口、そして激怒。

 うわべといえば、進藤真央(倉科カナ)。
 彼女の夫は深夜トラックの運転手らしいのだが、セレブ気取り。
 分不相応なマンションに住んで、レイナの服を着てブティックに入る。
 まあ、真央自身はそれで満足して楽しいようなので、とやかく言わないが、第三者の目から見ると滑稽だ。

 そして、この偽りだらけの世界で育つ子供って、歪んでいくんだろうなと考えてしまう。
 秋山侑子(杏)はこの世界に対し、どう戦っていくのだろうか?


※追記
 自殺した女性・深沢雅美(安達祐実)がナレーションをするというのは、海外ドラマ「デスパレートな妻たち」を意識しているのだろうか?



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