平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

義母と娘のブルース 新春SP~育児×親子×ビジネス 楽しくて、育児問題も提起した、いいドラマでした!

2020年01月04日 | ホームドラマ
 相変わらずの亜希子さん(綾瀬はるか)でしたね。

 大阪でのビジネスはボケとツッコミが要求され、高度なコミュニケーション能力が要求される(笑)
「考えとくわ」は「考えないこと」と同意(笑)
 ソースの二度づけ禁止には裏技がある(笑)

 そんな大阪で大活躍の亜希子さんだったが、プレゼンの失敗の責任を押しつけられてクビになり、東京へ。
 そして始まるドタバタ劇!
 ………………

 この作品、登場人物が自由自在に動きまわっていますね。
『うる星やつら』などの漫画家・高橋留美子さんは、
「キャラクターが作者の手を離れて自由に動きまわった時、作品は面白くなる」
 みたいなことを語っていたが、今作もまさにそれ。

 捨て子の赤ん坊(通称・専務)を亜希子さん、みゆき(上白石萌歌)、店長(佐藤健)たちの中に放り込んだら、彼らはどんなリアクションをするか。
 作家はそれをただ書き留めていけばいい。
・亜希子さんは子育てのノウハウを実践を通してシステマティックに学んでいき、子育てにニーズがあることを知り、ビジネスに昇華していく。
 おまけに母乳まで出してしまう(笑)
・みゆきは自分のかつての境遇を重ね合わせて、どうしたら専務が幸せになるかを考える。
・店長はDNA鑑定をするために専務の髪の毛を抜こうとし、亜希子さんと結婚するために父親の口の粘膜を採りにいく(笑)
 このような作品が面白くないわけがない。
 育児と親子関係とビジネスを上手く掛け合わせているのもお見事!

 現在、育児は考えるべき社会問題となっている。
 シングルマザー、シングルファーザー、共働き。
 社会インフラは不十分で、親戚や近所とのつき合いがなければ、そんな方々にとって育児は本当に大変。
 先日もシングルファーザーの方の痛ましい事件があった。

 だから、亜希子さんが考え出した『スポーツクラブで子育て支援』、いいアイディアだと思う。
 僕の通っているスポーツジムには子育てを終えた年配の方がたくさん来ている。
 彼女たちは子育てのプロだ。
 そんな人たちがポイントと引き換えに、出来る範囲で子育てを手伝ってくれたら。
 スポーツクラブだから子供のための場所も広く確保できるし、マタニティヨガなどもレッスンに組み込める。
 要は、こういう場所の提供と人材のマッチングなんだよなあ。
 ところが、国がやると、規制とルールに縛られてたちまち柔軟性を失う。

 この作品、親子のドラマですが、今回は社会派ドラマでもありました。
 専務の父親が子を捨てるまでの葛藤や苦悩もていねいに描かれていたし。
 こういうドラマがもっと増えるといいですね。


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