平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

3・11で大きく変わったこの国~自然の脅威、ちっぽけな自分、原発、カネ、安倍晋三、世界に誇れる日本!

2015年03月11日 | 原子力発電・反対
 4年目の3月11日。
 僕たちは何を学んだのだろうか?

 まず原発。
 先日、来日したドイツのメルケル首相は、福島での原発事故を目の当たりにして<脱原発>を決断したのに、事故当事者の日本のリーダーは……。
 <脱原発>どころか、原発を海外に売り、新しい原発を造ろうとすらしている。
 すべてはカネのため。
 自分を支持し、癒着するごく一部の電力業界、原子力ムラを守るため。
 カネ、カネ、カネ、カネ。
 卑しいね。
 厚顔無恥とはこういうことを言うんだろうな。

 福島第一原発の汚染水漏れは、もはや日常茶飯事になっているのに、首相は「アンダーコントロールされている」
 どうもこの人は〝自分の見たくないものを見ない人〟のようだ。
 先日の福島視察では、復興が遅れている場所には行かなかったようだし、「僕ちゃん、よくやってるじゃん。さすが僕ちゃん、偉い」と思いたいがための視察。
 ほんと、このナルシスト、何とかしてほしい。

 安倍首相の被災地視察 復興進行が目に見える場所を主に選定(Yahooニュース)


 3月11日を経て、日本の空気は大きく変わりましたよね。

 ひとつは、原発の危険性を認識して始まった脱原発運動。
 自然の圧倒的な力を目の当たりして、ちっぽけな自分を感じ、自らのおごりを戒め、ぜいたくで豊か過ぎる生活を見直そうとした人も多いはず。

 だが一方で、それに反発する動きも。
 ぜいたく万歳!
 やっぱカネだよね!
 世界に誇れるニッポンを!
 テレビでは「日本人のココがすごい!」という番組ばかり!

 こうした心象については、社会心理学者の方に深く読み解いてほしいのですが、3・11が少なからず関係していることは確かだろう。
 つまり、ちっぽけな自分ではイヤだから、日本に偉くなってもらって自信と誇りを取り戻したいという考え方。
 「絆」「がんばろう日本!」から「世界に誇れるニッポン!」へという心象への移行。

 で、こういう心象はナルシスト安倍晋三氏の心象とマッチする。

 さて、4年目の3月11日。
 僕たちは何を考えるのだろう?


※追記
 安倍首相、仮設住宅の視察は、外を100メートルくらい歩いただけで3分くらいの視察だったらしい。
 それで何がわかるのかな?
 本当に冷たい人だ。

 安倍首相が視察の仮設住宅居住女性「中入らないで何わかる」(NEWSポストセブン)

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デート~恋とはどんなものかしら~第8話 出来ないかもしれないけど、恋をしてみたいです

2015年03月10日 | 恋愛ドラマ
 みんな、感情を持って生きている。

・宗太郎(松尾諭)は「勝ったのは俺だろ! なのに俺は女房に逃げられて、今朝、離婚届が届いて、何でお前が結婚出来んだよ!」

・佳織(国仲涼子)は、ずっと巧(長谷川博己)のことを思い続けている。
 車で巧の家の前を通る時は、巧の姿が見えないかとチラ見。
 巧との関わりを持ちたくて、留美(風吹ジュン)の絵画教室で絵を描く。

・鷲尾(中島裕翔)はフラれて涙&カラオケ。

・俊雄(松重豊)と努(平田満)は、スティーブ・マックィーンをめぐって大ゲンカ!

・留美は「幾久しく」で笑いを抑えられない。

・小夜子(和久井映見)は、いつか依子(杏)に好きな人が出来た時のために、チョコレートのオーダー。

 みんなが当たり前のようにしている〝感情生活〟
 しかし、依子にはそれが欠けていた。
 いや、正確に言えば、それを心の奥底に閉じ込め、蓋をしていた。
 理由は傷つくのが怖いから。
 傷つくのを怖れて依子は〝理性〟〝理論〟という鎧をまとったのだ。
 感情で生きるのはムダで合理的でないし、どちらかと言えばカッコ悪いですからね。
 佳織が巧を20年以上思い続けているのなんて、その最たるもの。

 しかし現在、その閉じていた蓋が開きつつある。
 今回、チョコを食べて泣いたのもその現れ。
 泣くというのは感情生活。

 そして、このせりふ。
「出来ないかもしれないけど、私に教えて下さい、恋というものを。恋をしてみたいです」

 どうやら依子に〝恋〟という人間にとって〝最も激しい感情生活〟が始まりそうだ。

 それにしても、泣くことも笑うこともして来なかった依子の人生って、つらかっただろうな~。

 依子、泣いてもいいいんだよ、笑ってもいんだよ。

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花燃ゆ 第10話「躍動! 松下村塾」~諸君、狂いたまえ!

2015年03月09日 | 大河ドラマ・時代劇
 今回は、松陰(伊勢谷友介)の三つの言葉。

「今、この場所で、おのれを突きつめ、志を見つけられん者が他国へ行って何ができるというんじゃ。
 志のない君のような者が江戸に行っても無駄です」


 確かに。
 学問をするのに場所はあまり関係ありませんよね。
 真剣に学びたいと願うのなら、獄中でも出来る。
 おのれを突きつめ、心の中の声を聞く作業なら、それこそ場所は問わない。

 志=問題意識も必要で、それがなければ、ただの物見遊山で終わってしまう。

「諸君、狂いたまえ!」

 ここで言う〝狂う〟とは、身分や慣習や常識など打ち捨てろ、という意味だろう。
 実はこれは、支配階級やオトナたちが一番怖れる言葉。
 支配階級やオトナたちは自分たちの権力維持のために、身分制度や慣習や常識で、若者たちが反抗しないように抑えつけておこうとする。
 何しろ若者はエネルギーや体力において勝っていますからね、オトナたちは彼らが怒り、立ち向かってくるのを一番怖れている。

 そして、若者にとって一番まずいのが、身分や慣習に縛られて行動できなくなってしまうこと。
 それが次の松陰の次の言葉に繋がる。

「人がまことに怖れるべきは、何事もなさんことじゃ。そして、なそうとせんことじゃ」

 松陰の思想というのは、行動の哲学なんですね。
 松陰は、自分を突きつめ、志を得たら、身分や常識にとらわれることなく、ひたすら行動しろ、と教える。

 まあ、このこと自体は若者の哲学として間違ってはいないんでしょうけど、問題なのは何をするかですよね。
 現に松下村塾の塾生たちは、尊皇攘夷という志のためにテロ活動をおこなうわけですし。

 安倍首相も今回の施政方針演説で、松陰の言葉を引用して、戦後社会を変えて<世界で輝く国>をつくると語ったが、果たしてその方向は正しいのか?
 どうも長州出身で松陰を師と仰ぐ安倍首相は、明治~戦前までの<世界の列強に仲間入りする国>にしようとしているように思える。

 それと、今回敢えて引用しませんでしたが、「志のためなら死んでもいい」という松陰の思想もどうかと。
 自分の命を軽んじる思想は、他者の命も軽んじる思想に繋がる。

 というわけで最後は、松陰の言葉とは対照的なゲーテの言葉を引用しておきます。

「活動的な馬鹿より怖ろしいものはない」

 ゲーテは『若きウェルテルの悩み』を書き、若い時は情熱のままに行動しようという疾風怒濤(シュトルムウントドランク)運動に参加した人物ですが、後年は政治家にもなって保守派の大家に。
 だから、上の言葉はオトナの意見として発せられた言葉と読み取れる。
 しかし、この言葉も一面正しい。
 というか、世の中に絶対的に正しいなんてことはない。

 さて、これらを踏まえて、われわれはどう生きるのか?

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手裏剣戦隊ニンニンジャー 第3話~霞姉の「ここは引く勇気。家に帰るまでが遠足です」に萌えた~!

2015年03月08日 | コミック・アニメ・特撮
 今週の風花ちゃん(矢野優花)!

☆「ほんと、お兄ちゃんって何も考えず行動してブレないね」と、天晴(西川俊介)にツッコミ&相変わらずの兄いじり(笑)
☆「お顔に似合わずハイカラなのですね」という霞(山谷花純)のボケに「霞ちゃん、それ褒めてないよ」と軽いツッコミ(笑)

 風花ちゃんはツッコミキャラでもあったわけだ!
 ドジっ娘で妹キャラで、ツッコミも出来るって、どれだけ萌えキャラなのだろう!
 早く風花ちゃんメインの話を見たい!


 さて、今回は凪(中村嘉偉人)の話だったが、霞姉が最後持っていってしまった。

 圧倒的な力を持つ蛾眉雷蔵となおも戦おうとする天晴に対し、
「ここは引く勇気。家に帰るまでが遠足です」
 と、穏やかに諭す。

 なるほど、ニンニンジャーでは霞姉が司令塔なんですね。
 何しろ天晴は後先考えない熱血キャラだし、八雲(松本岳)は天晴と争うと冷静さを忘れるし、風花ちゃんはドジっ娘で、凪は頼りないから、必然的に霞姉がしっかりしなくてはならない。

 それに、祖父・好天(笹野高史)の「帰るまでが遠足」の教えをしっかり実践したのは、霞姉。
 ラストの風花ちゃんたちのやりとりにあったように、案外ラストニンジャを継ぐのは霞姉かもしれない。

 それと、男性視聴者としては、霞姉の「です」「ます」口調に萌えるんですよね~。
 霞姉に「ここは引く勇気。家に帰るまでが遠足です」と諭されたいと思った男性視聴者は数多くいただろう。

 最後は妖怪カシャのこのシーン!
 走るトラックの前にカシャが両手を広げて立ちふさがる。
 これって『101回目のプロポーズ』
 で、飛び出して来たカシャにトラックの運転手は「こらぁ、なんばしちょっと!」と武田鉄矢さんのような九州弁(笑)
 スタッフさん、遊んでいますね!

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五五七二三二〇~前髪で顔を隠し、ギター5、ドラム3の変則編成で歌う謎のガールズバンドの正体は?

2015年03月06日 | アイドル
 五五七二三二〇(ゴ・ゴ・ナナ・二・サン・二・レイ)という謎のガールズバンドが登場。

★バンド編成は<ギター5、ドラム3>という変則編成。

 


★顔を前髪で隠し、<自分を変えたいという真面目な女の子の気持ち>をエッヂの効いたサウンドでクールに歌う。

 

 


★3月2日 YouTubeにそのMVがUPされると、早くも34万8000再生(6日 9時現在)

 今年はガールズバンドブームが来ると言われているが、凄いバンドが現れたものである。


 んで、このバンドの正体は誰かというと……

 本ブログでも紹介した、先月ミュージックステーション(テレビ朝日系)に2回出演して、大反響を呼んだ現在、注目のアイドルグループ。
 調べれば簡単に答えはわかってしまうんですけど、こういうのは謎のままの方が楽しいので、これくらいで。

 それにしても、このグループ、飽きさせないですよね。
 マンネリを嫌い、常に新しいことをやって来る。

 五五七二三二〇『半世紀優等生』のMVはこちら
 五五七二三二〇『半世紀優等生』YouTube

 なお、『半世紀優等生』には、半世紀近く売れているお菓子の優等生・ココナッツサブレーの意味もあり、グループ名・五五七二三二〇(→ここなっつさぶれー)と掛けているらしい。
 MVではココナッツサブレーを食べてるカットがあるし、MVラストの歌詞なんかは、まさにココナッツサブレーのこと。

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相棒 「妹よ」~思い込みが激しくて、惚れっぽくて、結果として失恋ばかりで、誰に似てるんだか

2015年03月05日 | 推理・サスペンスドラマ
 妹・美奈子(水崎綾女)を評して、陣川(原田龍二)はこう語る。

「思い込みが激しくて、惚れっぽくて、結果として失恋ばかりで、誰に似てるんだか」

 人間、自分のことって、よくわからないものなんですね。
 なかなか客観的に自分を見られない。

★さて、今回の事件。(以下、ネタバレです)


 ひとつめの真相は次のようなもの。

<人材派遣会社の顧客財産情報を利用して、効率のいい盗みを働く窃盗団。
 この秘密に美奈子が気づき始めたので拉致監禁した。
 ちなみに窃盗団のボスは、派遣会社の掃除のおばさん。
 彼女はシュレッダーされた情報をコンピュータソフトで復元して、顧客情報を入手していた。
 ※この復元ソフトについては、映画『ツーリスト』でも使われていましたね>

 このひとつめの真相だけでもミステリとして十分に面白いのだが、『相棒』はもうひとつの真相を用意した。
 それは……

<人材派遣会社の社長の高柳沙織(魏涼子)の情報漏洩。
 対象の人材が他社にヘッドハンティングされているという情報を親元の会社に漏らして、会社に居づらくさせ、転職に踏み切らせていた>

 前半の電機メーカー山本や探偵・工藤のエピソードは、視聴者の目を真相から逸らすためのミスリードかと思っていましたが、しっかり意味があったんですね。
 やはり事件をふたつ重ね合わせると、ミステリとして厚みが出て来る。

★最後は、陣川の妹・美奈子。
「兄は警視庁イチの刑事」
 この情報をウソだと見抜いている美奈子は優秀な人材スカウトですね。
 しっかり人の真贋を見抜いている。
 社長の高柳沙織の情報漏洩にも気づきましたし、なかなか優秀な女性のようです。
 刑事や探偵には情報の裏を読み取る能力が必要ですが、美奈子は案外、探偵に向いているのかもしれません。

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TVタックル~自民党・柴山昌彦議員の「同性婚を制度化すれば少子化に拍車がかかる」発言に反論続出!

2015年03月04日 | 事件・出来事
 ビートたけしのTVタックルで<同性婚>のテーマを議論していた。

 同性婚に否定的なのは、自民党の柴山昌彦議員。

★「今は多様な家族というものがあって、母子家庭であっても差別してはいけないが、伝統的に、典型的に、お父さんがいてお母さんがいて、その両親のもとで子どもが育っていくのが自然の摂理というか典型例なのは確か」

 保守派の人間が言いそうなことですね。
 <伝統的><典型的>

 でも、果たしてそうなのか?
 家族の話とは少し離れるが、同性愛が禁忌のようになったのって明治時代になってから。
 戦国時代では、衆道は当たり前だったし、江戸時代では、そうした茶屋がいくつもあった。
 『古事記』の、ヤマトタケルが女装をして、熊襲を殺害したエピソードを同性愛の隠喩として考える説もある。
 そもそも日本は性に対しておおらかであったはず。

 <自然の摂理>ってことも柴山議員は言っていたけど、人間って本能がぶっ壊れた生き物ですからね。
 自慰、SM、フェチシズム、二次元愛……あらゆることで興奮できて、性を謳歌できる。
 それをひとつの枠にはめようとするのは、いかがなものか?
 まあ、それが保守派の保守派たる由縁なんだろうけど。

 柴山議員はこんなことも言っていた。

★「同性婚を制度化すれば少子化に拍車がかかる」

 これに対してはスタジオで反論続出。
 元・タカラジェンヌの同性愛の女性は次のように反論。

☆「同性婚と少子化に因果関係はない。同性愛者は、同性婚が制度的に認められないからという理由で、異性と結婚して子供をもうけようとは思わない」

 確かに。
 そもそも同性愛の方々は異性を愛すことが難しいのだから、異性と結婚など出来るわけがない。
 同性婚が制度的に認められないのなら、結婚せずに生きるだけだ。
 柴山議員は、この点がまったくわかってない。
 この程度の認識の人が議員として、少子化や同性婚を語っているから、日本は同性婚に関して後進国で、少子化問題は解決しないわけだ。

 それに少子化問題の主な原因って<子供をつくっても育てるお金や環境がない>という格差と社会制度の問題ではないのか?
 自民党自身が、子供を産みにくい社会をつくっておいて、よく言うよ。

 番組出演者の阿川佐和子さんは怒っていた。

☆「私みたいに異性愛者で、子どもを産んでいない人間、子どもを産まない国の役に立たない人間は認めないって話じゃないですか」

 そうそう。
 柴山議員のような考え方は、社会の空気が変われば、いずれ次のような形に行き着く。

・男女で結婚して、子供がいる家庭→正しい! 素晴らしい!
・結婚しない人間、結婚しても子供をつくらない人間→間違っている! お国の役に立っていない!
・同性愛者→非道徳だ! 非国民め!

 というわけで、本日のまとめ。

 人間の多様性を認めよ。
 国がひとつの価値観を押しつけるな。


※関連記事
 自民党国会議員の柴山昌彦さんがTVタックルで「同性婚は少子化に拍車」論を披露し、批判が殺到している模様(NAVERまとめ)

 この柴山発言から発展して、ヘイトスピーチにまで言及している、なかなか面白いまとめです。

※追記
 先程のNEVERまとめにこんなツィート。

『昨日のTV番組で「同性婚を認めると少子化に拍車がかかる」という珍説を述べた国会議員がいたけど、この種の説の根っこにあるのは、生む意思のない人の股を開いて無理矢理生ませることが少子化の解決につながる、という価値観だと思う。つまり、「自由になったから少子化になった」という考え方』

 卓見ですね。
「自由になったから少子化になった」→だから自由を少し制限しよう。
 これが保守派の人々の本音だろう。

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デート~恋とはどんなものかしら? 第7話 基本的に家事全般は乙がするものとする。性交渉は週21時間!

2015年03月03日 | 恋愛ドラマ
 依子(杏)がつくった結婚契約書(笑)

・基本的に家事全般は乙がするものとする。←乙は巧(長谷川博己)www
・朝食のメニューは以下のとおりとする。
 月曜日 米飯 豆腐とわかめの味噌汁、鮭の塩焼き、納豆
 火曜日 トースト、サラダ、ヨーグルト
 ※第二火曜日は野菜しか食べない日   ←健康志向www
性交渉のペース 週21時間 性交渉は週2回、21時から ←規則正しい生活!

 さて、今回はこのせりふ。
 巧は、母・留美(風吹ジュン)の死(←実は勘違い)を前にして、機械的に物事をすすめる依子にこう叫ぶ。

「悲しくて、呆然として、やるべきことも出来なくて、ただただ途方に暮れてばかり!
 それが人間だよ!
 大切な人の死って、そうやって迎えるものだろう!」

 確かに巧の言うとおり。

 世間一般では、合理的に物事をすすめたり、白黒はっきりさせることが良いこととされているが、そもそも人間とは不合理なものであり、迷うもの。
 立ち止まり、逡巡し、ああでもない、こうでもない、と考える。
 むしろ、こういうことの方が大切ではないか、と最近、僕は思うようになった。
 生きるうえで正解はひとつではありませんしね。
 人生を山登りに例えると、立ちどまって荷物を下ろして景色を眺めるのも大切だし、時に道に迷ってウロウロするのも一興。

 一方、依子も前回、母のお雑煮を食べた時に号泣したように、心の奥底には<感情の渦>のようなものがあるんだろうな。
 それを理性や合理性という堤防で堰き止めている。
 その堤防が決壊したとき、感情が表れてくる。
 巧が以前指摘したように、感情のない人間なんていませんから。
 今回の別れた夫(平田満)を死を迎える留美(←実は勘違い)に合わせたいというのも感情の表れですし。

 だから、依子が、理性や合理性という鎧を脱ぎ捨てて、燃えるような恋愛ができるといいですね。

 そう言えば、恋愛こそ、なぜ相手をこんなに好きになったかわからないし、好きになったらなったで告白するか否かで迷ったりする、<不合理で迷うこと>の代表選手ですね。

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花燃ゆ 第9話「高杉晋作、参上」~志は誰も与えてくれません。君は何を志しますか?

2015年03月02日 | 大河ドラマ・時代劇
 高杉晋作(高良健吾)の鬱屈。
 これを松陰(伊勢谷友介)は次のように表現した。
「暴れ牛のような目」
「あふれんばかりの力が外に出ようとしてもがいておる」

 これが若者なんですね。
 歳を取ると、どうしてもパワー不足を否めない。

 それで、こうした晋作のようなエネルギー過剰な若者は、ひとつの方向を与えられると突っ走る。
 それが次のせりふ。
「俺が本気で学問したら、久坂など相手にならん」

 負けず嫌いなんですね、晋作は。
 そして、ふたりは切磋琢磨していくライバルに。

 さて、どうやら松下村塾は、くすぶっている若者に火をつける場所のようだ。
 久坂玄瑞(東出昌大)、吉田稔麿(瀬戸康史)、魚屋・松浦亀太郎(内野謙太)など、皆の目がイキイキと輝いている。
 久坂などは学問だけでなく、文(井上真央)に恋?
 そして、その火は他に引火して、どんどん大きくなっていく。
 品川弥二郎(音尾琢真)、寺島忠三郎(鈴木伸之)、梅田雲浜(きたろう)、富永有隣(本田博太郎)、伊藤利助(劇団ひとり)。
 くすぶっている若者の心に火がついて、志が生まれることは決して悪いことではない。

 文(井上真央)の弟・敏三郎(森永悠希)にも火をつけた。
 守られるだけの存在から、姉や家を守る存在へ。
 敏三郎は写本でそれをやろうとする。
 文たちはそれで仲違いするが、ラストでは文は弟の成長を認めて、
「写本売れたらお金入れるんよ」

 うん、なかなかいい話だ。

 しかし、まあ、エネルギー過剰な人間の所に、エネルギー過剰な人間が集まったら大変なことになりますよね。
 そもそも松陰自身が、国禁を犯して黒船に乗り込もうとするような途方もないエネルギーを持った人間。
 これに久坂が加わり、高杉が加われば、どうなるか?
 松陰×久坂×高杉で、大爆発!
 山火事が簡単に消せないように、大きくなった火は制御できず、鎮火できなくなる。
 組織はどんどん過激に。
 これを制御しようとするのが文になるのだろうけど、彼女ひとりの力ではとても抑えることが出来ない。

 というわけで、松下村塾の物語は今回や来週が一番楽しい時期なのかもしれません。

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手裏剣戦隊ニンニンジャー 第2話~今週の風花「どんまい、しょうがないよ、問答無用、もう、やだぁ!」

2015年03月01日 | コミック・アニメ・特撮
 今週の風花ちゃん(矢野優花)!

☆手裏剣忍法・木の術で、木の葉まみれ(笑)
☆手裏剣忍法・土の術で、土まみれ(笑)
☆手裏剣忍法・金の術で、金のたらいが落ちてくる(笑)
☆手裏剣忍法・水の術で、水をかぶる(笑)←しかも、これは自分でかけた術。ドジっ娘ですねwwww

 それぞれの被害に遭った時のリアクションは、

☆木の葉まみれになって、「どんまい」
☆土まみれになって、「しょうがないよ、ブランクじゃ」
☆金のたらいが落ちて来て、「問答無用!」←兄の天晴(西川俊介)の時だけリアクションが違うwww
☆水を浴びて、「もう、やだぁ!」

 風花ちゃん、可愛いぞ!

 シュリケンジンに関しては、新たな戦闘能力が明らかになった。

☆戦いの際、ドラゴマルも離脱して戦うことが出来る←おおっ!
☆ドラゴマルも御輿に乗ることが出来て、ドラゴマルが乗ると<シュリケンリュウ・ドラゴ>にモード変化する←おおっ、おおっ!

 というわけで『ニンニンジャー』、今週も楽しめました!!

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