平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

脳科学者・茂木健一郎、SMAPを偽者と呼んで大炎上!~薄っぺらな権威主義、教養主義にあきれてしまう

2023年09月12日 | アイドル
 脳科学者の茂木健一郎氏が炎上している。
 いはく、
「ジャニーズにだまされる人は、芸術の教養が根本的に欠けている。
 クラシックからロック、ポピュラーまで、音楽のほんものに触れていれば、SMAPや嵐には騙されない。
 ジャニーズを聴くんだったら、モーツァルトやビートルズ、ボブ・マーリーを聴いた方がはるかに深く世界に通じる教養が身につく。」


 あらあら、ジャニー喜多川氏の批判じゃなくて、ジャニーズを全部否定しちゃったよ。
 当然、SMAPファンや嵐ファンは激怒するよね。
 SMAPや嵐のパフォーマンスに元気をもらったり、癒されたり、生きがいになっている人が
 いるのに。
 脳科学者なのに、どうして共感力や想像力がないんだろう?

 僕はクラシックは好きだし詳しい方だと思うけど、SMAPや嵐も好きだけどな。
 つーか、「世界に通じる教養が身につく」って教養主義かよ?
 小林秀雄をからかった坂口安吾のエッセイでも読め!

 ここで言いたいのは「ジャンルに貴賤はない」ってことだ。
 そもそもポピュラー音楽をクラシックや洋楽と比べることが間違っている。
 この3者のどれが高級か低級かと比べることがおかしい。
 敢えて、本物と偽物を分けるとすれば、
 ポピュラー音楽に一流(本物)と三流(偽者)があり、
 クラシックにも一流と三流があり、
 洋楽にも一流と三流がある、ってことだ。
 あるいは、
 AVにだって一流と三流がある!

 同時に、その一流と三流にも個人差がある。
 たとえば子供の描いた絵は美術的には拙いものかもしれないが、
 親にとっては、ゴッホやルノアールの絵より子供の絵の方が喜びになる。
 ……………………………………………………………………………………

 茂木健一郎氏はこんなことも言っている。

「ジャニーズにだまされるな、というのは芸術の教養という面以外にももう一つある。
 ジャニーズのアイドルのあなたへの笑顔は営業、ビジネスで、ほんとうのやさしさじゃないから。
 ほんとうにあなたのことを思ってくれる人は、あなたの身近にいる。
 ジャニーズの中になんかいない」


「ジャニーズのビジネスモデルは、ホストと同じだと多くの人が指摘している。
 最近も若いジャニーズメンバーのインスタが拡散されていたけれども、あの笑顔、やさしさは営業だから。
 ほんとうにあなたにやさしくしてくれる人は身近にいる。
 ジャニーズにだまされて、人生の時間を無駄にしないでほしい」


 これはジャニーズファンだけでなく、僕たちドルオタも敵にまわしたな。

『アイドルのあなたへの笑顔は営業、ビジネスで、ほんとうのやさしさじゃないから』

 そんなこと、わかっててドルオタやってんだよ!

 僕たちはビジネスを承知でアイドルを見ている。
 そして、それに生きがいをもらい救われている。
 アニメ『推しの子』の主題歌でもこんなことを言っているだろう?
『ウソはとびきりの愛だ』って。
 
 同時に、そんなビジネスのウソの中に一瞬、『本当』が垣間見える時があるんだよね。
 何気ない表情とか言葉の中に本当がある。
 オタクはそれを見逃さない。
 というか、それを見るためにオタクをやっている。

 茂木健一郎さん、そんな狭い視野で脳科学者やってるのか……。
 あまりにも思考が浅すぎる。

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「落陽」 吉田拓郎~ろくでなしの男たちの自由! 経済効率・生産性、そんなものクソ食らえだ!

2023年09月11日 | その他
 吉田拓郎の『落陽』
 旅をしている主人公がサイコロ賭博のろくでなし爺さんに共感する歌である。

 サイコロを転がしている時、爺さんは最高に幸せだ。
 すってんてんになっても落ち込むことなく、常に明るく陽気だ。
 他に何の欲もない。
 普通の人なら、今の生き方でいいのかな? などど悩んだりするが、
 爺さんはそんなものから解放されている。

 国のために生きるなんてことも微塵も考えない。
 歌詞にもあるが、この国に賭けるものなど何もないしね。
 自分は有益な人間であるなんてことも考えない。
 経済効率、生産性などクソ食らえだ。

 主人公は爺さんに限りない「自由」を見る。
「市井の哲学者」を見る。

 生きることに悩んでいる時は、この歌を聴くといい。
 ああ、これでいいんだ。
 もっと肩の力を抜いてもいいんだ。
 と思える。

 ろくでなしの男たち。
 ライク・ア・ローリングストーン。
 サイコロをふれば、また振り出しに戻る生産性のない人生。
 でも、自由だ。


※動画はこちら
『落陽』吉田拓郎(YouTube)

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30年前、日本は豊かだった……増税メガネ・岸田文雄、減税しろ!

2023年09月10日 | 事件・出来事
 現在と30年前の日本の経済の違い。

 

 本来ならディズニーの料金と同じ比率で給料や退職金が上がらなきゃいけないんだよね。
 完全なスタグフレーション。

 日本政府は、この30年間、経済政策で失敗して来たことを認めろ。

 一方でドイツ。

 

 増税メガネ・岸田文雄、減税しろ!
 それが一番の景気対策だ!
 少子化対策だ!

 政府は防衛費を倍増したが、その前に日本社会が壊れるわ!

 そう言えば、給食サービスを提供してきた会社が人件費と物価の高騰で倒産したというニュース。
 子供たちの給食も満足に提供できない国になっている……。

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「岬めぐり」山本コータローとウィークエンド~最後の一節で世界が変わる、哀しみと再生の物語

2023年09月09日 | その他
 70年代のフォークソングには物語があった。
 たとえば『岬めぐり』(山本コータローとウィークエンド)。

 好きな人と別れた主人公が岬めぐりのバス旅行をする。
 そのバス旅行は好きな人といっしょに行こうと約束していたもの。
 しかし、好きな人はもういない。
 バスの窓から見える景色を見て主人公はひとり感傷に浸る。

 歌詞がここで終わってしまったら、普通の曲になってしまうのだが、
 ラストの1節で世界がガラリと変わる。

♪ 哀しみ深く胸に沈めたら、この旅終えて街に帰ろう ♪

 ここで主人公は『再生』する。
 新しい人生を生きていこうと決心する。
 それはちょっと哀しい希望……。
 哀しみを少し乗り越えた穏やかな世界……。

 文学ですね。
 良質な短編小説を読んでいるような感じだ。
 というか、わずかこれだけで『感傷と再生の物語』を紡いでしまうこの曲はすごい。
 音楽おそるべし!

 曲も全体的に哀しいんだけど、どこか明るい。
 イントロのリコーダーの音が効いている。


 動画はこちら
「岬めぐり」山本コータローとウィークエンド(YouTube)
 ※広瀬すずさんヴァージョンです!

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『日本の魚を食べて中国に勝とう』に違和感~櫻井よしこ、ナショナリズムを煽るな!

2023年09月07日 | 事件・出来事
 産経新聞などに掲載された櫻井よしこ氏の意見広告が話題になっている。

 

 「日本の魚を食べて中国に勝とう」

 櫻井さん、頼むからナショナリズムを煽らないでくれよ。

「日本の魚を食べて日本の水産業を応援しよう」でいいじゃないか?
 それがどうして「中国に勝とう」になるんだ?

 まあ、向こうも、反日で国内の不満を逸らそうという意図があるんだろうけど、
 こちらまで煽ったら、いつまで経っても関係は改善しない。

 こうしたナショナリズムの行き着く先は戦争だ。
 櫻井よしこは中国と戦争をしたいのかね?

 ていうか、どうせ櫻井氏は戦場に行かない。
 安全な所で勇ましい言葉を言うだけ。
 勘弁してくれよ。
 ………………………………………………………

 この件、僕の書いたことが一般的かと思っていたらそうでもないらしい。

 ブラウザーbingのニュースに僕と同じ意見を表明した江川紹子さんの記事がUPされているのだが、
 イイネ数が236、そうでない数が863件で、コメントのほとんどが江川批判で終始している(16時30分現在)。

 まあ、こんな書き込みをしているのはネトウヨさんだと思いたいが、
 はあ……また憂鬱が襲って来た。

 この国は行く所まで行く気がする。

 一般の方には『中国と戦おう』に違和感を持ってほしい。

コメント (14)
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戸川純「レーダーマン」~レーダーマンはあらゆる「情報」を収集できるが「自分」はないのだ!

2023年09月06日 | その他
 戸川純の『レーダーマン』

 レーダーマンは自分を取巻くあらゆる「情報」を収集することができるのだ。
 ただし「自分」はない。

 高度情報化社会を揶揄した社会学的な曲である。
 情報の波にのまれて、自分が誰だがわからなくなってしまうというテーマは文学的でもある。

 曲の2番では「レーダーマンになれない子供が孤独で苦しむ」という歌詞がある。
 そうなんですよね。
 情報を拒絶して自分だけを見つめていったら、見えて来るのは孤独な自分なんですよね。
 情報を咀嚼している間は意識を自分以外に飛ばすことができる。
 実存は孤独だ。
 やはり文学的だ。

 2023年にこの曲を聴くと、もうひとつ別のテーマが見えて来る。
 AIだ。
 AIは世界中のあらゆる情報を収集し、分類、記憶する。
 まさに「レーダーマン」だ。
 しかしAIには「自分」がない。

 それにしても戸川純の歌唱の素晴らしさよ!
 高音、ビブラート、裏声──あらゆる歌唱を駆使して曲の世界を表現する。
 その歌唱の根本にあるのは「孤独」「破壊」「生きづらさ」といった悲痛な叫び。

 動画はこちら。
 戸川純 / 玉姫伝〜レーダーマン(YouTube)
 ※戸川純にはランドセルがよく似合う。笑
 そして小劇場・ライブハウスが似合う圧倒的なアングラ感。

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どうする家康 第34回「豊臣の花嫁」~心を縛りつけていた鎖を解いた家康。わしは天下を取ることを諦めてもよいか?

2023年09月04日 | 大河ドラマ・時代劇
 石川数正(松重豊)出奔の理由は次のことを伝えるためだった。
・自分が天下を取るという囚われを捨てよ。
・他の人がいくさのない世をつくるのならそれでもよいではないか。
・それがお方様・瀬名(有村架純)の思いではないか。

 瀬名が生きていたら、おそらく瀬名は家康(松本潤)にこんなことを語っていただろう。
「自分を縛っている鎖を解きなされ」
「世の中が平和になるのなら誰が天下を取ってもいいではないですか」
 数正は出奔という行動で、瀬名の思いを代弁したのだ。

 肩の力が抜けて家康はいろいろなものが見えて来た。
 ひとつは豊臣の花嫁・旭(山田真歩)の思い。
 旭はつらい気持ちを押し隠し、わざとおどけて両家の間を取り持とうとしていた。
 もうひとつは、家康がかつて持っていた思いやりをなくしていたこと。

 囚われから解き放たれて新しい発想も生まれて来た。
 秀吉(ムロツヨシ)の懐に入って、秀吉をうまく操りながら世を平和にするという方法だ。

 数正の出奔にはもうひとつの意図もあった。
・出奔により徳川家の内情はすべて秀吉の知る所となった。
・内情がバレたら、秀吉とのいくさには勝てない。
・家康が上洛するのは石川数正が裏切って内情をバラしたせいだ、と周囲は捉える。
・自分が悪者になることで家康のメンツは少しは保たれる。
 このことがわかって家臣たちは泣きながら叫ぶ。
「すべては数正のせいじゃ!」
「数正の阿呆たわけ!」
 ………………………………………………………………

 人はひとつのことに囚われると、そこに突っ走ってしまうんですね。

 家康の場合は「わしがいくさのない世をつくる」という囚われ。
 しかし客観的な第三者の目で見れば、
「別に家康がやらなくても誰かがいくさのない世をつくればいい」
「現在それをやれるのは秀吉だ」
「圧倒的な政治力・経済力・軍事力を持つ秀吉がそれを実現するのに一番近い場所にいる」
 という考えが浮かんで来る。

 瀬名はそんな第三者の目を持ち、柔軟に対応できる人物だった。
 そんな瀬名を毎日供養していた数正は瀬名の声が聞えていた。

 そして、今作のひとつのモチーフである『おなごの戦い』。
・亡き瀬名は数正を通して、おなごの戦いをした。
・旭は懸命に両家の間を取り持とうとした。
・於大(松嶋菜々子)は家康を諫めた。
「人を思いやれる所がそなたの取り柄だと思っていたのだがのう」
「おなごは駆け引きの道具ではない」
「蔑ろにされた者の心を踏みにじるのではない」
・於愛(広瀬アリス)は
「他の人がいくさなき世をつくるのなら、それでも良いのでは?」

 今回のラストは家康が「兎の木彫り」を上洛の荷物にしまう所で終わった。
 家康は思いやり、やさしさを再び取り戻したのだ。
 瀬名はいつも家康のそばにいて助言し、心の支えになってくれるのだ。

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日本のマスコミがおかしい~同じことしか伝えないことに違和感を覚える

2023年09月01日 | 事件・出来事
 日本のマスコミって終わってるんじゃないのか?

 関西学院大アメフト部の名将・鳥内秀晃前監督がこんなことを言っている。

 ジャニーズ問題について
「ジャニーズの性被害問題は今までテレビで全くやらへんかったやろ。
 2003年に東京高裁で「セクハラ行為」があったと認定(翌年、確定)されてたのに、その後も知らん顔やん。もし、その時点で、もっと真剣にこの問題を取り上げてたら、ここまで被害は広がってなかったんちゃうかな」

 コロナワクチンについて
「コロナウイルスのワクチンかて、テレビに出て訴えるのは、「ちゃんと打ちましょう」っていう〝賛成派〟ばっかりやったやん。ネット上には〝反対派〟も、ワクチン打って大変な思いした人も声を上げてるのに、テレビで見ることはないやん」

 高校野球と熱中症について
「この前までやってた高校野球もおかしかったで。
 NHKの中継で、大会の序盤は画面に熱中症アラートが出てたのに、途中で表示するのをやめてもてな。おそらく局に「何で、こんな暑いのに、試合してるねん」って抗議が殺到したんで〝忖度〟したんやろな。そら、危険を示す「赤」の状態を示すグラフの横で、球児がボールを追いかけたら、これ以上の矛盾はないもんな」
 ……………………………………………………………………

 おっしゃるとおりである。
 日本のマスコミ、なんかおかしいぞ。

 鳥内氏は「週刊文春」が追及している木原誠二官房副長官の事件にも言及している。
 まあ、これは疑惑だし、個人の人権に関わることだからマスメディアが報じないのは理解できる。
 でもな……。
 これが芸能人やスポーツ選手だったら徹底的に調べて大騒ぎするんじゃないのかな?
 まさか官房副長官だから忖度してるってことはないよね?

 こんなふうにマスコミは伝えるべき事を伝えていない。

 原発処理水についても「科学的に安全です」「中国の禁輸措置は不当だ」の一色だ。
 テレビはトリチウムのことしか伝えないしね。
 他にもセシウムやストロンチムなどの核種があるのに。
 微量だから問題ないと考えているのかもしれないが、これを30年以上流すんだぜ。
 生物濃縮についてもまったく語っていない。
 タレントじゃなくて、ちゃんとした学者を呼んで検証しろよ。

 同じことしか伝えないマスコミに、僕は違和感を抱く。

 まあ、民放にはスポンサーがいるからね。
 NHKには政府から選ばれた経営委員がいるからね。
 放送局の所管は総務省だからね。

 そう言えば、高市早苗の『電波停止問題』の時もテレビは軽く扱うだけだったな。
 これこそ、自分の存在意義に関わることだから全局をあげて抗議すると思っていたのに。

 残念ながらテレビはもう終わりだ。
 新聞も終わりだ。
 忖度した、薄っぺらい情報なんか要らない。

 テレビや新聞は自分で自分の首を絞めていることがわからないのかな?


※参照記事
 メディアは一体、だれに忖度してんの? 国民がホンマに知りたいことを正しく伝えて(Yahooニュース)

コメント (18)
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