『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

『任天堂王国』の落日

2014-01-18 09:42:23 | 日記

任天堂といえば80年代にファミコンを発売し90年からはスーパーファミンコン、DSなどで日本のバブル崩壊後収益において、日本企業が総崩れの中、憧れの高株価を維持し日本経済の一端をになってきた大企業です。傘下には米大リーグマリナーズも配します。しかし、直近は主力輸出企業がアベノミクスによる円安効果により好決算を連発する中、Wii不人気から3期連続の赤字企業です。いまやゲームといえばスマホ向けの空前の大ヒット作『パズドラ』などが主流です。26年3月期の決算でも1000億円の黒字予想から一転350億円の赤字です。その差1350億円自社で開示した予想ですから判断能力の無さにはびっくり仰天です。岩田社長は退任する意思のないことを語っていますが、株主総会もあり、有り得ません。このまま岩田社長が経営を続ければ任天堂は買収か破綻の憂き目に遭うでしょう。ゲーム業界の寿命は一般企業よりさらに短いのかもしれません。所詮生活必需品ではないので安くで、使いやすく、手軽で面白くなければ買う人はいません。今後のスマホ向けゲーム業界はパズドラ以降の新たな大ヒット商品を出す企業を中心に進化します。まさに任天堂後の、スマホゲーム戦国時代です。

【以下抜粋】任天堂 岩田聡社長の主な1問1答(昨日)
●3期連続の営業赤字の原因は
 「過去の2期は超円高。今期はニンテンドー3DSが海外で規模が大きくならなかったのが原因。 円安効果が出る手前の規模だった。認知度の問題で、時間をかければ改善できる」
●スマートフォン(高機能携帯電話)のゲームに押され、ゲーム機需要は減ったか
「国内では3DSの販売台数は好調で(スマホ発祥の)『パズドラZ』はすぐミリオンセラーになった 新しいビジネスの形だ。ゲーム機の未来は暗くない。ただ、ゲーム以外の新たな事業構造を考えている」
●前社長の山内溥氏が昨年亡くなったが、精神的な支えを失ったのでは
「山内の存在は大きいが、すでに引退をしていた。私は教えを受けながらやってきたわけではない。 なお株式需給の乱れを避けるため、山内が所有していた株式は自社株買いを検討している」
●退任はしないのか
「責任をとって退任ということはないが、役員報酬を減額するなどけじめが必要だ。今後、
 早期にビジネスの勢いを回復させることが何よりの責任だ」

コメント
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