NHKの日曜討論でも❝集団的自衛権の解釈変更で各党要人が議論していました。石破幹事長は憲法9条は集団的自衛権を否定していないと結論から入りましたが、公明党特に支持母体の創価学会の見解は違うようです。『集団的自衛権行使には憲法改正が必要と・・』❞これでは同じ与党とは言えませんし井上幹事長の言う具体的・現実的な事例は常に変わります。筆者は現行憲法81条で『最高裁判所は一切の法律・命令・規則又処分が憲法に適合するかしないか決定する。』とあり憲法の番人は最高裁判所であると明記されていて、1959年の最高裁砂川事件判決で個別的・集団的を区別せず『必要な自衛のための措置を取りうることは、国家固有の機能の行使として当然』と判決が下されている以上、石破幹事長の❝憲法9条は集団的自衛権を否定していない❞が結論で解釈機論は無駄のように思うのですが・・判決経過年数が問題で、必要でならば最高裁で再度の判決を出してもらえれば済むはずです。政治家には『話の進まない神学論争』ではなく偉大なる妥協で憲法9条以外からでも憲法改正議論をしてもらいたいと思います。
『偉大なる妥協と過去に発言したことのある船田元氏は姑息と思われるかも知れないが憲法9条以外から改正する可能性も指摘・・』 (以下コピー) フォーラムの司会進行役を務めていた櫻井よしこ氏(民間憲法臨調代表)が「9条以外の条項から改正することは姑息ではないと思うのですが」と発言し、会場から拍手がわき起こった。さらに櫻井氏は「私たち民間憲法臨調は、この(9条改正を2回目以降とする)アプローチを決して姑息だとは思っていません。これはもっとも現実的で、政治的に正しいやり方だと、正しい目標を掲げて柔軟に対処するという意味でむしろ誇りに感じております」とも語った。
朝日、毎日新聞の書いていることがウソだとはいわない。船田氏はたしかにそのような発言をしている。ところで実際にはこの発言の後、フォーラムの司会進行役を務めていた櫻井よしこ氏(民間憲法臨調代表)が「9条以外の条項から改正することは姑息ではないと思うのですが」と発言し、会場から拍手がわき起こった。さらに櫻井氏は「私たち民間憲法臨調は、この(9条改正を2回目以降とする)アプローチを決して姑息だとは思っていません。これはもっとも現実的で、政治的に正しいやり方だと、正しい目標を掲げて柔軟に対処するという意味でむしろ誇りに感じております」とも語った。
これを受けて船田氏は「9条について慣熟運転してから(国民投票に)かける、ということについては堂々と、現実政治の中で解決する手段としてしっかり位置づけていきたい」と改めて決意を表明した。つまり最初の「姑息かもしれないが」発言は口がすべったということで事実上、撤回したわけだが、そこを朝日・毎日新聞は「政治家が一度、公の場で発した言葉は撤回できないのだ」とばかりに翌日の記事に盛り込んだ、という次第だ。行間から「鬼の首を取ったぞ」との記者の勝ち誇った顔が見えてくるような気がする。もちろん会場でこのやりとりを聞いていた人たちは船田氏の見解を把握できたはずで、読売・東京新聞は「9条改正後回し」に触れながらも「姑息」部分は記事に盛り込まなかった。これが穏当な記事の書き方といえるだろう。