「真言開庫集(蓮體・17世紀)第十六 真言法は鎮護国家の要法たること
問。真言教は災障を払い病悩を除き、富貴を求め、寿命を延べ、安産し、敬愛し、怨敵を退け、国家を擁護し、風雨を時にかなはしめ、五穀を豊登ならしむる等の事ありと。是巫女陰陽道などの言に似たり。本説ありや。そもそもなにごとぞや。
答。密教に依って修行するものは、世間出世の一切の悉地を成就するが故に、一切の諸願成就せずといふことなし . . . 本文を読む
第二十 発趣階位章(「真言宗義章」真言宗各派聯合法務所編纂局 1916)等より・・21
凡そ真言行者発心趣入の相は総じて之を言はば両部大経所説の三句五転の法門(三句の法門とは、「菩提心を因とし、大悲を根とし、方便を究竟とす」五転とは「発心、修行、菩提、涅槃、方便究竟の五転門」)に過ぎず。因・行・証・入・方便、之を五転といふ。三句五転はただ開合の不同のみ。今経軌の説に依りて五転の図を示さば此 . . . 本文を読む