福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

覚海法橋法語

2019-07-04 | 法話
覚海法橋法語 (覺海は1142~1232(以下密教大辞典等に依ります。) 高野山華王院の学僧。和泉守雅隆の子。高野山大乗院寛秀の室に入り事教を究め、醍醐山定海座主に随い傳法灌頂を受け、随心院親厳・石山寺朗澄に重ねて受法。後高野山に還り草庵を結び名けて華王院とす。時の俊傑寶性院法性、正智院道範、心南院尚祚、十輪院眞弁等その門下に集まる。高野山検校をつとめ、承久二年職を辞して華王院に退居。下品の悉地 . . . 本文を読む
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真理は一つであるのになぜ無量の諸法を説くのか?

2019-07-04 | 諸経
Q「仏の覚っておられる真理は、ただ一つであるのに、どういうわけで仏は、無量の諸法を説かれるのか?」 A「それは大地は一つであるのによく異なった種々の芽を出さしめるようなものである。衆生が自己の因縁により様々に捉えているに過ぎない。」 以下、華厳経・明難品・第4段落「説法甚深」の項の和訳と原文。  文殊菩薩は、徳首菩薩に問うていはく、 「仏子よ、仏のさとっておられる真理は、ただ一つであるのに、ど . . . 本文を読む
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世間出世間の一切の悉地を成就する

2019-07-04 | 諸経
真言開庫集 蓮體 「密教において修行するものは世間出世間の一切の悉地を成就するが故に一切の所願成就せずということなし。経に曰く「官位栄耀求めざるに自ら至り、寿命富饒自ら増し、怨家盗賊討たれず自ら敗れ、怨念呪詛厭はざるに本に帰し、疫病邪気払はざるに自ら避け、善夫良婦求めざるに自ら得ん、賢男美女祈らざるに自生せん、一切の所願意に任せて満足せん・・(「一切如來心祕密全身舍利寶篋印陀羅尼經」に「若人求福至 . . . 本文を読む
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