神秘なる力を自らのものにする、これが真言密教
「・・真言密教が目的とするものは何か。・・人間は人間として生命をあたえられているかぎり四苦八苦からは逃れられない。つきつめてみれば人間でなくなるしか苦からのがれるすべはないわけです。
じつは密教は究極的には人間でなくなることを目的にしているのです。・・いや宇宙そのものになれとおしえているのです。大師は密教を得れば人間は自分がなりたいものになれる、なんに . . . 本文を読む
「世界中ありとあらゆる動物も植物も一切悉く大地がなければ立つことが出来ぬであろう。この十善戒も亦是の如くで十善業道もこの天地間のあるものが悉く大地に依る如く、一切の仏法と世間にあるところの善という善、道徳という道徳、慈悲という慈悲、悉く十善に依らねば立つことが出来ぬ。」釈雲照「十善業道経講義」 . . . 本文を読む
三日は多宝佛、広田大明神、元三大師、陰神と陽神の日。
・多宝佛(「三十日秘仏」)。仏像図鑑には「東方宝浄世界の多宝、高さ五百由旬、七寶の大塔に住して、諸仏法華経を説く前に霊鷲の大地より湧出したもう仏なりといい、法華経見宝塔品にいわく『その時、佛前に七宝塔あり。高さ五百由旬、地より湧出し、その時宝塔中に大音声を発し歎じていう、善哉、善哉、釈迦牟尼世尊よく平等大慧の教、菩薩佛所護念するところの妙法蓮 . . . 本文を読む
金剛頂瑜伽略述三十七尊心要・大廣智三藏和上含暉院承明殿道場において説く
(金剛界三十七尊とは、金剛界曼荼羅の内、成身会の三七体の諸尊の総称。中央大日をめぐる四仏(阿閦(不動)・宝生(虚空蔵)・彌陀・不空)、四波羅蜜(大日如来の四辺にある宝・業・法・金剛)、十六大菩薩(大日如来以外の四仏の四辺にある菩薩)、八供菩薩(嬉・鬘・歌・舞の内四供養と香・華・灯・塗香の外四供養)、四摂菩薩(鉤・索・鏁・鈴) . . . 本文を読む
尊王奉佛論・大内青巒
(大内 青巒は明治から大正にかけての仏教者。
16歳で原坦山の弟子となり、印可を受けています。20歳で明治維新に遇い、上京し西本願寺大津鉄然と交わり第21世宗主大谷光尊の侍講をつとめました。そのためか禅・念仏一致の考えで「禅は面白いところから入って、有難いところに徹底せねばならぬ。念仏は有難いところから入って面白いところまで徹底せねばならぬ。」といっていたということです(明治 . . . 本文を読む