福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

金剛頂瑜伽略述三十七尊心要

2020-07-03 | 諸経
金剛頂瑜伽略述三十七尊心要・大廣智三藏和上含暉院承明殿道場において説く
 (金剛界三十七尊とは、金剛界曼荼羅の内、成身会の三七体の諸尊の総称。中央大日をめぐる四仏(阿閦(不動)・宝生(虚空蔵)・彌陀・不空)、四波羅蜜(大日如来の四辺にある宝・業・法・金剛)、十六大菩薩(大日如来以外の四仏の四辺にある菩薩)、八供菩薩(嬉・鬘・歌・舞の内四供養と香・華・灯・塗香の外四供養)、四摂菩薩(鉤・索・鏁・鈴)をいう。)

爾時、毘盧遮那如來、須彌盧金剛摩尼寶峯樓閣より至り已て、金剛界如來、一切如來加持を以て、一切如來獅子座に於いて、一切の面安立したまふ。時に大菩提心不動如來・大福徳聚寶生如來・三摩地妙法藏觀自在王如來・毘首羯磨成就一切事業不空成就如來・一切如來自身を加持し、婆伽梵釋迦牟尼如來、一切平等に善く通達する故に、一切方を平等に、四方を觀察して坐したまふ。
夫れ修行者の初發信心は以って菩提心を表す。即ち大圓鏡智紇哩娜野心(ふりだやしん)にして是れ衆生の内心なり。吽字を安んじて種子と為す。種子を變じて月輪と為す所なり。輪光明中に於いて、五智金剛杵を想へ。光明照徹す。即ち杵を易へて金剛薩埵と為す。即ち普賢菩薩之異名なり。此れは東方阿閦如來を表すなり。金剛部也。即ち大圓鏡智是也。
次に當に南方福徳聚寶生如來を禮せ。摩尼寶缾を持すと想ふて、一切如來のために灌頂すと想へ。即ち虚空藏菩薩なり。摩尼寶珠を執り、一切衆生所求之願を成滿す。此の福徳聚功徳により、無量無邊の赫奕威光ありて所求の願を滿ず。此乃ち寶生如來、寶部所攝也。即ち平等性智也。
次に西方阿彌陀如來を禮せよ。一切如來三摩地智を表す。初發心より便ち能く法輪を轉ずるに辯は言説無く、理は涯際無し。語部の所收なり。能く衆生をして聰明利智ならしむ。此れ乃ち西方法部の所攝也。即妙觀察智也。
次に北方不空成就如來を禮せ。大慈方便を以て能く一切如來の事業及び衆生の事業を成ず。毘首羯磨菩薩は善巧智方便によりて、能く一切有情の菩提心を成就し畢竟不退ならしむ。菩提道場に坐して衆魔を降伏す。多諸の方便を以て沮壞せしむることなし。亦た能く虚空を變じて庫藏と爲し、其の中の珍寶虚空中に滿つ。十方微塵一切諸佛を供養す。此の虚空庫菩薩は即ち毘首羯磨菩薩之異名なり。行願所成の印、堅固解脱之門を傳へ、善く能く三密門之大印方便を護持す。此れ乃ち業部所攝なり。即ち成所作智也。其の四方佛所禮の儀軌、乃至眞言は具さに經中に在りて明説す。應に知るべし、其の中方の毘盧遮那佛は即ち如來部也。報身圓滿・萬徳莊嚴す。須彌盧頂の寶峯樓閣大摩尼寶殿に於いて金剛臺に坐し等正覺を成じ、衆魔を降伏し諸毛孔において大光明を放つ。十方如來及諸聖衆は、咸く來りて同證す。十地滿足の菩薩は皆な此會に歸す。各本方座位に處して、三摩地心に住す。皆、毘盧遮那如來心内智中より無量無邊祕密法門を流出す。菩薩修行相應に三昧し瑜伽理智滿法界心なり。此の大菩提は五智圓滿す。即ち毘盧遮那如來眞如法界智なり。中位に處す也

次に十六大菩薩三摩地位に入れ。(十六大菩薩とは、金剛界三十七尊の中、東西南北の各四菩薩なり、即ち東方にて金剛菩薩、金剛王、金剛愛、金剛喜、西方にて金剛法、金剛利、金剛因、金剛語、南方にて金剛宝、金剛光、金剛憧、金剛咲、北方にて金剛業、金剛護、金剛牙、金剛拳の諸菩薩をいう。)
夫れ眞言行を修する人は須らく十六大菩薩三摩地の次第は各各不同なるを知れ。三昧耶心に於いて、差別異あり。且らく金剛薩埵の如きは、東方を首と為す大菩提心なり。初發意より堅固勇猛にして三摩地智に住す。自受用身は光明赫奕として廣照無邊なり。五智金剛杵を執り、其座位に據り、傲慢自在なり。即ち金剛薩埵之事なり。經偈に曰く
「奇哉、大普賢 堅薩埵自然なり
堅固無身によって 薩埵身を獲得す」
薩埵の正位を證すと雖も而も見惑未だ除かず。一切有情、將に何ぞ引化せん。須らく四攝法を行じて而も之を濟度すべし。四攝法とは何ぞや。布施・愛語・利行・同事等を以て而も之を攝取するなり。所以へに金剛王菩薩は金剛鉤を執雙して用ひて爲に召集し而して之を攝召す。即ち不空王菩薩の妙用也。經偈に曰く
「奇なる哉、不空王、 金剛所生の鉤なり。
一切佛に遍ずるに由りて 最勝にして能く鉤召す」
鉤召有りと雖も、然るに未だ大悲之心を具せず。須らく一切有情に愛念を發して而も救護すべし。是の金剛愛菩薩に於いては乃ち大悲之箭を執り、能く二乘計執之心を射る。若し能所忘ぜずんば豈に濟拔とならんや。此の大悲の弓箭を持ち亦た能く一切煩惱を殺害し直ちに菩提を取る。即ち金剛愛菩薩之行位なり。經偈に曰く
「奇なる哉 自性淨  染欲に随って自然なり
欲を離れて清淨なるが故に 染を以て而も調伏す」
斯の勝行に由りて極喜善哉す。即ち一切善法三種祕密心を獲、善口・善意・善身、三善の法門、三業清淨なり。讃善の功徳は無量無邊なり。即ち善哉菩薩之本事也。
經偈に曰く
「 奇哉、我善哉 諸の一切の勝智なり。
分別を離るる所の者は 能く究竟の喜を生ず」
已上金剛部四菩薩也

斯の善法に由れども果願は未だ圓ならず。須臾に灌頂し其體を莊嚴瑩飾す。
即ち虚空藏菩薩は摩尼寶缾を持す。復た想へ。一切如來は大摩尼寶を發生し、大菩薩に灌頂して受位せしめ、乃し轉輪王住位時に至るまで悉く皆之が爲、利益恒沙なり。無邊の福
徳聚威徳自在なり。此れ乃ち虚空藏菩薩之福智也。
經偈に曰く
「奇哉妙灌頂 無上金剛寶なり
佛は無所著なるに依って 名て三界主と為す」
灌頂を受くと雖も未だ威光を獲ず。須らく日輪圓光を得て千界を洞照すべし。所以は金剛光明を持すの日、赫奕暉煥・皎徹無涯なり。微塵數の日有りと雖も、能く映奪する莫也。此れ乃ち金剛威光菩薩之照徹也。經偈に曰く
「奇なる哉、無比光 有情界を照耀し
能く靜にして清淨なる者なり 諸佛救世者なり。」
既に光明廣大・功業彌高、錫賚(しらい・たまもの)酬賞するに須らく檀施あるべし。即ち金剛幢菩薩は大摩尼幢を建立し、上に如意寶珠を安ず。光明照曜し、摩尼・百寶幢蓋・繒幡・微妙香華を雨ふらし、而して皆な一切有情に施與して所須隨意に檀波羅蜜の行願を滿足す。大悲心を具し、無量の珍財、施すに所施なし。得る所は無得之心なり。此れ乃ち金剛幢菩薩の大悲願力也。偈に曰く
奇なる哉、無比の幢。 一切の益は成就し
一切の意滿ぜる者なり 一切の願を滿ぜしむ
既に施の利を蒙りて喜悦 心に成ず。即ち奇特之志を獲、發言歡喜し、微笑し悦樂して廣く有情を度して喜捨之心能事備はんぬ。此の金剛笑菩薩の奇特之喜智也。
偈曰
奇哉、我大笑 諸の勝甚の奇特なり
佛利益を安立し 常に妙等引に住せり
已上寶部四菩薩也

能く滿願すと雖も、由(なほ)散動を恐る。散動には具さに六種の散動あり
作意散動・自性散動・外散動・内散動・相散動・座散動なり、是を六種散動と名く
心王を制止すること能はず。須く三摩地法を修し、以って其の心を住すべし。殊勝行門・微妙理義、大悲方便もて而も之を筏喩す。勝義菩提と行願とは茲に因りて頓證す。
此れ乃ち觀自在菩薩之悲智也。偈に曰く
奇なる哉、我勝義、 本より清淨自然なり
諸法は筏喩の如し 清淨にして而も得るべし
法の圓滿を悟と雖も、結使の煩惱は仍ほ未だ之を遣らず。是に於いて文殊師利大菩薩、般若波羅蜜圓滿して智慧無涯なり。遂に乃ち智劍を操持して、繒網を劃斷し、四魔と二乘の確執之心を除害して無所住なり。空有に居らず、永く二邊を絶し、能く一切有情の結使之心を斷じて、常住無爲智慧圓明なり。即ち文殊般若之智慧也。偈に曰く
奇なる哉、一切佛、 我微妙の音を聞く
慧は無色なるが故に 音聲を以て得べし
斯の斷惑に由りて須からく妙法斯に傳ふ。即ち纔發心即ち轉法輪菩薩なり。三摩地心に住し、大悲願行を起こし正法輪を転ず。輪輻光明は大千界を動かし、三輪清淨にして諸曼陀羅に於いて以って主宰す。諸魔の所において之を教令し、有情を調伏して三昧を正受せしむ。即ち金剛場菩薩之智輪の用也。偈に曰く
奇哉、金剛輪、 我が金剛勝行は
纔發心に由るが故に 能く妙法輪を轉ず
妙法は既に轉ず。須からく頓に無言語文字の本空に入るべし。眞如法界は平等の修多羅藏なり。怛沙の法門は圓滿せり。大乘を悟りて開演せざることなし。茲の勝法を以て、諸佛と共に談論・念誦す。もことに一代の眞言は備さに此に在る也。乃ち無言菩薩の語言三摩地智也。偈曰
奇哉、我祕密 我祕密語と名く
所説の微妙の法は 諸戲論を遠離す
已上四菩薩法部也
語智に通ずといえども、而も諸佛の事業及び衆生の事業は未だ之れ成就せず。即ち一切業用善巧門に入りて成辨せられ、廣く供養を興し有情を利樂し、虚空を以て庫藏と為す。是中の珍寶は虚空中に滿ちて蒼生を給濟し、五種之施令は匱乏なからしむ。十方如來・一切諸佛は微塵の刹海において普ねく心を以て供養す。即ち毘首羯磨菩薩の善巧智也。偈に曰く
奇哉、我不空 我れ一切の業多し
功無くして佛事を作し 能く金剛業を轉ず
既に事業を具す。堅固精進をもって之を妙用すべし。若し精修せざれば魔即ち便を得て進退を生ぜむ。所以に精進の鎧甲を被り、萬行を持して修心し、法門を守護し、不退轉ならしむ。即ち慈護廣大にして能く懈怠を除き、堅猛之智を護り、究竟菩提を頓成して被ずといふことなき矣。此れ乃ち難敵精進菩薩之大慈護也。偈曰
奇哉、堅固の甲 我は堅固にして固き者なり
堅固無身に由って 堅固身を獲得す
精進既に具しぬ。天魔蘊魔及び煩惱魔等、須らく之を摧伏せり。金剛藥叉形を示して可畏色を作るべし。熾焔赫奕、恚怒威猛にして金剛牙を持し自口中に安じ、能く一切有情の無始
無明及諸執見を食して而も之を摧滅し、大悲方便を作して而も能く一切如來を恐怖す。此れ乃ち金剛藥叉菩薩の大悲方便之智也。偈曰
奇哉大方便 諸佛之悲愍なり
有形なれども寂靜なるに由りて 暴怒形を示作す
斯の威猛に由り解脱之理、而も之を助成す。三輪菩際衆生祕密金剛、而も能く濟度す。大權方便、三密加持、祕印心を傳へて三摩地に住し、一切法要を以て而も能く解縛す。
脱苦與樂せしめ四無量心に住す。此れ乃ち金剛拳菩薩の密印智也。偈曰
奇哉、我堅縛 我は堅三昧耶なり
諸意樂を成ずるが故に 解脱せる者を縛と為す
已上四菩薩、羯磨部也。

阿閦如來は内心に於いて金剛波羅蜜を證得し、金剛三昧耶加持一切三摩地智に入る。自受用の故に、五峯光明金剛菩提心三摩地智の中より、金剛光明を流出し、十方世界を遍照し、一切衆生大菩提心を淨め、還來て一聚に収む。一切菩薩を印して、三昧耶智を自受用せしめんが為の故に、金剛波羅蜜菩薩形を成じ、金剛杵を持し、毘盧遮那如來前において月輪に住す。偈曰
奇哉、一切佛 我は堅金剛身なり
堅無身なるに由っての故に 金剛身を獲得す

寶生如來は内心に於いて虚空寶大摩尼藏功徳三摩地智を證得し、自受用の故に、虚空寶大摩尼藏功徳三摩地智より、虚空寶光明を流出し、十方世界を遍照し、一切衆生をして功徳圓滿し、還來して一聚に収む。一切菩薩を印して三昧耶智を受用せしめんとする故に金剛寶
波羅蜜菩薩形を成じ、大摩尼寶を持し、毘盧遮那如來の右邊に於いて月輪に住す。偈曰
奇哉一切佛 我は名けて寶金剛なり
一切の印衆に於いて 堅灌頂の理趣なり

觀自在王如來は内心に於いて、大蓮華智慧三摩地智を證得し自受用の故に、大蓮華智慧三摩地智より蓮華光明を流出し十方世界を遍照し一切衆生の客塵煩惱を浄め、還來して一聚に収まる。一切菩薩に印して、三昧耶自受用智を受用せしめんが為の故に、法波羅蜜菩薩形を成じ、大蓮華を持し、毘盧遮那如來の後月輪に住す。偈曰
奇哉一切佛 法金剛にして我れ淨なり
自性清淨なるに由って 貪染をして無垢ならしむ

不空成就如來は内心に於いて羯磨金剛大精進三摩地智を證得し自受用の故に、羯磨金剛大精進三摩地智より羯磨光明を流出し、十方世界を遍照し、一切衆生をして一切懈怠を除き、大精進を成ぜしめ、還來して一聚に収まる。一切菩薩に印せしめ、三摩耶智を自受用せしめんが為の故に、羯磨波羅蜜菩薩形を成じ、羯磨金剛を持し、毘盧遮那如來の左邊の月輪に住す。偈曰
奇哉一切佛 我は多業の金剛なり
一一の切を成ずるに由りて 佛界に善く作業す

已上の四波羅蜜大菩薩は堅固之體なり。虚空のごとくして、能く沮壞すること無し。焔塵雲霧の能く空界を翳るために、日月之光を猶ほ障礙と為るが如く、一切衆生は本來自性清淨なるが、客塵煩惱と能所二相の為に、其心纒染され、自在を得ず。今此の妄想の所有の本體は自ら空なり。諸法の不生を了すれば、空有無礙なり。是に於いて毘盧遮那佛は、即ち菩提心觀に住し、徹照圓明にして適悦莊嚴種種供養を流出す。此れ乃ち金剛喜戲菩薩大菩提心之妙用也。不動如來は曼荼羅左邊の月輪に住す。偈曰
奇哉、無比の有 諸佛の中の供養なり
貪染供養によりて 能く諸供養を転ず

今、喜戲の供養を具す。毘盧遮那佛は内心に於いて金剛寶鬘を流出し、其體を嚴飾し、即ち衆寶を集め用ひて莊嚴と為す。寶聚の光明福徳圓滿し、五種の施願は而も能く滿足す。南方
寶生如來の曼荼羅の左邊の月輪に住す。偈曰
奇哉、我れ無比なり 稱して寶供養と為す
三界に於いて王として勝れたり 教勅して供養を受く

寶鬘供養已んぬ。即ち毘盧遮那は内心に於いて、大悲方便を流出し三摩地心に住して、歌讃諷詠を發し而して供養を興し已りて、六十四種の梵音を獲得し説法無礙に住す。其音清雅なり。衆樂・簫瑟(笛や琴)・箜篌(くご・竪琴)をして而も能く供養せしむ。此れ即ち音聲を佛事と為す也。法利の言説は本體自から空なり。眞如は凝然として法界は清淨なり。此れ乃ち金剛歌菩薩の供養語智也。觀自在王如來、曼荼羅左邊の月輪に住す。偈曰
奇哉、我歌詠を成じて 見るものに供諸す
此の供養に由るが故に 諸法は響の如く應ず
歌詠を具すと雖も未だ神通を獲ず。即ち毘盧遮那佛、内心中に如來事業を流出し衆生の事業に及ぼし、善巧智及び自受用智を作し、種種供養し、金剛舞印を結ぶ。廣大儀軌を以て大神通を現じ、妙舞を以て莊嚴し佛事となし、微塵佛刹に供養すること恒沙なり。三昧門に於いて出入無礙なり。此れ乃ち金剛舞菩薩の妙用也。不空成就如來曼荼羅の左邊に依りて月輪に住す。偈曰
奇哉、廣供養 諸供養を作すが故に
金剛舞儀に由りて 佛供養を安立す
已上四菩薩は内供養也

阿閦如來は内心中に於いて焚香菩薩を流出し、毘盧遮那如來を供養す。其香雲海は法界に遍周す。見聞覺知する者は能く適悦を生ず。能く諸佛の體中に遍入し悦樂歡喜す。此れ
乃ち金剛焚香菩薩なり。大佛事供養を作す也。偈曰
奇哉、大供養 悦澤して端嚴を具せり
薩埵の遍入に由って 速疾に菩提を證す
香已に供養す。

寶生如來は内心に於いて、微妙の覺華を流出し毘盧遮那如來に奉獻す。金剛寶蓮に由って其の華、開敷して光明あり。その色鮮美なり。福徳之聚、種種莊嚴を以て能く有情の安樂之願を施す。此れ乃ち金剛華菩薩の妙用也。偈曰
奇哉一切佛 能く諸莊嚴を作す
如來寶性に由りて 速疾に供養を獲る
華已に供養す。

未だ光明を獲ず。即ち觀自在王如來、内心中において金剛智燈を流出し、毘盧遮那如來に承事供養す。光明照徹如來五眼清淨を獲得し、内外障色悉く咸な覩見す。内智燈に於いて一切法を照らす。本性清淨なること摩尼のごとし。百光千明能く映蔽するるなし。智慧之日、斯の燈となる。此れ乃ち金剛燈菩薩智照也。偈曰
奇哉我が廣大 燈の端嚴なるを供養す
速かに光明を具するに由りて 一切佛眼を獲る
燈既に供養す。
未だ清涼を獲ず。即ち不空成就如來は内心中に於いて、金剛塗香菩薩を流出し香印を執持し、毘盧遮那如來を供養す。此の妙塗香をもって能く一切有情の欝熱之疾を除き、能く如來の五分法身戒定慧解脱解脱知見を獲て、其體を莊嚴し、亦た能く清冷菩提之心廣大圓滿を證得す。此れ乃ち金剛塗香菩薩の供養也。偈曰
奇哉香供養 我微妙に悦意す
如來の香に由るが故に 一切身に授與す
已上四菩薩外供養也

八供養已に畢りぬ。四攝之事未だ圓かならず。即ち毘盧遮那内心中に金剛鉤菩薩を流出し之を召集す。夫れ鉤を為すとは四攝の義あり。愛語・布施・利行・同事を以て而も能く無量衆生を運度す。復た難調の衆魔あるを而も能く折伏す。亦た能く狂象を控制して而も皆の順從ならしむ。即ち此れ大菩提心廣大圓滿し堅固猛利、決定不退、亦た能く一切賢聖を召集して、
道場に降臨せしめて、能く一切眞言行菩薩の速證悉地を満ぜしむ。
此乃ち金剛鉤菩薩召集之智也。偈曰
奇哉一切佛 鉤誓我れ堅固なり
我れ遍く鉤召するに由り 諸曼荼羅に集む。
既ち鉤義を具す。引攝之事未だ圓かならず。即ち毘盧遮那佛内心中より金剛索菩薩を流出し能く一切煩惱無明忘想昏闇之心を禁制し、能く一切苦輪を縛し、解脱を令得せしむ。
復た能く禪定大菩提心を等引す。一切印衆皆な來聚會し、微塵の佛刹、咸悉く曼荼羅道場に降臨し共に佛事を作す。偈曰
奇哉一切佛 我は堅金剛索なり
設ひ諸微塵に入るとも 我れ復た此に引入せむ
索の義既に辨ず。制止之理未だ行はず。即ち毘盧遮那佛内心中に於いて、金剛鎖菩薩を流出す。其鎖は是れ制止之義なり。能く一切有情において一切諸惡趣門を閉じ大慈悲を起こし而も救護を生じ、能く一切衆印及び如來使を縛し、倶に解脱に由りて大涅槃を得。復た微塵海會の如來をして此道場において三摩地心に住し、同密嚴佛會に於いて大佛事を作さしむ。偈曰
奇哉一切佛 大堅金剛の鎖
諸縛をして脱せしむる者なり 有情を利するが故に縛す
鎖の義、制止之事を具すると雖も、理智に遍入すること未だ圓通せず。即ち毘盧遮那佛内心中に於いて金剛鈴菩薩を流出し、光明磬を執持し之を供養し、無量微妙之音を發生す。一
切の聖衆聞者は歡喜せざるものなし。諸佛・惡字種子は能く一切如來身心中に遍入し、明鏡の如く瑩じ、無量有情の身田に大種智をくだし、能く諸佛所に於いて、捨身して僮
僕と作り承事供養す。三摩地中に於いて適悦歡樂す。此れ乃ち金剛鈴菩薩之妙響也。
偈曰
奇哉一切佛 我は堅金剛入なり
一切の主宰と為り 亦た即ち僮僕と為る
此れ乃ち一切如來三昧耶を以て鉤召・引入・縛・調伏する也。
三昧耶印を結び已りて能く修行の人をして諸三摩地佛性海中に入れ、適悦安樂し、斯に由りて供養せしむ。

次に五如來供養法に入る。即ち毘盧遮那佛觀に入り、遍照尊如來印を結び、觀門せば即ち身心清淨にして菩提を圓滿し、法界に廓周す。
次に金剛薩埵三摩地印に入り、菩提心を堅固にせよ
次に虚空藏菩薩大寶印に入り、一切衆生の所願を滿足し匱乏する所無きを獲得せよ
次に蓮華三昧耶觀自在菩薩印に入り、此清淨無染著なるに由りて一切殊勝微妙之法を獲得せよ

次に羯磨大菩薩三摩地に入り、能く一切如來事業・衆生事業を成じ、所有る修持は成就せずといふことなし。此れ乃ち毘盧遮那及び四大菩薩・即ち五如來に同じ也
次に當に十六大菩薩供養を修行すべし。是の諸大菩薩は供養の為の故に各の器械之印を持し、身上諸支分間に布在し、能く如來の為に大佛事を作す。
初め金剛薩埵は五智金剛杵印を持し、以って堅固勇猛菩提心を表す。
次に金剛王菩薩は金剛雙鉤印を持し、四攝法を行じて一切如來及び一切有情を召するに雲集せざるなし。之を右脇に置き以って幖幟と為す。
次に金剛愛菩薩弓箭之印を結び、能く一切有情を愛念せしむ。又た能く二乘見執之心を射る。之を左脇に置き用ひて一切色相は染著するところなし。 
次に娑度大菩薩歡喜印を結び、一切如來及諸聖衆は皆な善哉彈指して讃歎隨喜したまふ。之を腰後に置き、以って善哉を表はす。
已上金剛部四大供養也。

次に當に虚空藏大菩薩大寶印を結ぶべし。能く一切有情の所求を皆な得しむ。之を額に置き、種種の寶を雨ふらす。亦た摩尼寶瓶を持し、一切如來のために灌頂す。

次に當に金剛威光大菩薩印を結ぶべし。威光赫奕として能く千日を蔽ひ、金剛之日を持して面前に旋轉すること日輪を轉ずるが如し。

次に金剛幢菩薩印を結べ。如意寶幢のごとく、能く一切有情求願を滿たし滿足せしむ。之を直上に置くこと寶幢の如くせよ。

次に金剛笑菩薩印を結べ。能く一切賢聖諸佛海會及天仙等をして、歡喜せずといふことなからしむ。之を口已上に置き以って大喜笑を表はす也。
已上寶部四供養菩薩也。

次に當さに蓮華部三摩地に入る。此の觀自在菩薩觀に住するによりて能く有情をして法無礙無所染汚ならしむ。即ち蓮華印を持して口中に安在し、清淨法音の演化する所なり。
次に當さに文殊室利菩薩智慧之觀に入る。當に有情をして正法を辦明し智慧之劍を持し、能く邪山を破り、二乘見執之心を絶ち、法空・無相・無願解脱門に住せしむべし。右耳輪邊に安んじ以って止住す。
次に當さに法輪清淨觀に入し能く無上之法輪を轉ずべし。三たび法輪を三大千に轉じ、廣く有情を度すべし。即ち金剛因菩薩、金剛輪器杖を持して左耳に安在し、以って幖幟と為せ。
次に當さに無言三昧耶に入り、一切萬法皆言語を離る。言語の性は空にして本來常寂なり。亦た所説なし。即ち金剛語菩薩、金剛舌を持して即ち頂後に安在し以って無言を表す。
已上四親近菩薩法部也

次に業部十七尊を供養せよ。即ち金剛喜戲菩薩、能く有情をして適悦歡喜せしめ、三鈷之杵を持して頂上に安じ、一切如來事業を成就し、衆生の事業悉く皆な成就す。
次に當さに金剛鬘印を以て莊嚴之事業をなすべし。衆寶所成の羂索寶鬘を以って嚴飾となすべし。此印を額上に安ず也。
次に金剛歌菩薩なり。能く如來の六十四種の梵音歌讃吟詠を成じ、皆殊勝を成す。箜篌之印を持して右肩に置在せよ。所出の言音皆な妙法を成ず。
次に金剛舞菩薩、神通自在にして十方に變化す。擧動施爲は佛事にあらざるなし。
此の(金剛喜戲・金剛鬘・金剛歌・金剛舞の)四菩薩は北方四親近の大菩薩也。業部の所管なり。

次に外供養菩薩印を結べ。即ち金剛焚香及び金剛華・金剛燈乃至塗香菩薩等なり。以って十七雜供養と為す。金剛寶印をもって供養せば能く有情をして所求滿願せしむ。金剛
妓樂歌讃諷誦簫瑟箜篌微妙の法音を以て、供養と為す。
次に劫樹印を結べ。能く諸有情をして、能く滿殊勝之願を満ぜしむ。百千の珍寶・玩弄諸物・名衣上服凡て所須あらば、此樹間に於いて皆な滿足を得しめ、乏少あることなからしむ。
次羯磨三昧耶印を結び、常に思惟を作せ。虚空中の所有る一切諸如來に、我皆承事供養す、一一の佛前に此身ありて瞻禮供養すと想へ。
次應に達磨三昧耶印に入り常に思惟を作せ。我今此身と諸佛菩薩身と等し。法を観ずるに差別有ることなく、更に異相なし、と。即ち一切如來之身に同ずる也。
已上三摩地法を修行する也。

次に六波羅蜜法を行じて有情を度し。四無量心・弘誓願・發菩提心において即ち當に證悟すべし。
次に六波羅蜜觀行に入れ。檀波羅蜜は是れ寶部と為す。ゆえに亦た無住檀施に由り、等虚空界の一切有情所求之者を、隨意に滿願し、皆之に施す。復た生死之中に於いて、衆生を愍
念し救護を為す故に悉く滿足せしむ。亦た能く菩提心を護り、未度者をして度せしめ、未安者をして安ぜしむ。亦た能く種種珍寶を雨ふらし、廣く有情に施し、圓滿・富樂・豐饒ならしめ解脱を得しむ。

戒波羅蜜とは三聚淨戒なり。一は攝律儀戒。二は攝善法戒。三は攝衆生戒なり、亦た饒益有情戒といふ。
一切戒行は皆な攝律儀の所管なり。持戒故に由るがゆえに身口意の清淨果報を獲得す。此れ即ち毘盧遮那如來滿法界身如如之體に同じなり。亦た云ふ斷徳也と。
攝善法戒とは、一切の善法は皆な此の戒に屬す。亦た云ふ智徳なりと。即れ是ち毘盧遮那如來圓滿報身也。色相莊嚴、光明赫奕たり。須彌頂に據って諸菩薩の為に大乘經を説きたまふ是なり。
饒益有情者。即れ是ち釋迦牟尼如來の化身也。如來、此世界において有情を愍念するがゆえに變化身を作して種種方便し、衆生を救度して彼岸に登らしむるに由って即ち恩徳と名く。
此の三徳之義に由って總じて之を言はば、戒波羅蜜の攝化する所也。

忍波羅蜜には五義あり。一伏忍。二信忍。三順忍。四無生忍。五寂滅忍。伏忍は東方に配す。信忍は南方に配す。順忍は西方に配す。無生忍は北方に屬す。寂滅忍は中央方に配す。此五方は即ち五如來也。地前の三賢は伏忍なり。且つ初地・二地・三地は信忍に配す。四地・五地・六地は順忍に配す也。七地・八地・九地は無生忍に配在す。十地を滿足に配す也。等妙覺は寂滅忍に配す。忍波羅蜜を持するに由るが故に所生之處に、端正の果報を得て眷屬圍繞ならしむ。功徳廣大にして無量無邊・不可窮盡なり。之を見聞する者は悉く皆な歡喜し恭敬隨順、喜悦して從心す。此れ即ち忍波羅蜜之行相也。

精進波羅蜜とは、若し人、修行すれども精進勤行苦行すること能はざれば、解脱を求むるに至って、魔即ち便を得て、泥犁生死海中に墮在し、六道を巡環して出を得るに由なし。所以に須からく精進の鎧甲を被り、怠之魔を摧懈せば萬行精修し悉く皆な成就す。威徳
自在にして由ほし日輪の如し。三千の威儀、八萬の細行、皆な此の戒を持するに由る也。精進波羅蜜の行相也。

禪波羅蜜とは、凡そ人は修行して、心多く散亂して計屬を為し、即ち六種の散動を備ふ。身心を纒繞し、念不安ならば、解脱することを得ず。所以に須らく心を一境に住せしめ、更に異縁を縁ぜざるべし。四種の禪法中において。如來清淨禪中に住して、永く妄想を除き、須からく無住の住に住せよ。常に離念之心に依り、實相圓明にして法界に廓周し、大菩提の路、此に由りて致すべし焉。此れ禪波羅蜜也。


智慧波羅蜜とは、智は能く了別し、慧は乃ち辨明す。明鏡の如きによって能く衆色を鑒ず。大小乘法差謬あることなし。其の我執二相を除く。大乘心に住し、菩提を圓滿し、眞如際を證す。即ち是れ如來の平等法身なり。修行者は六波羅蜜印を結び、六波羅蜜眞言を誦し、六波羅蜜觀門に住せ。即ち一切如來の解脱如如の智に同ずる也。此の六種方便によって即ち
三空解脱門に入る。いはゆる空・無相・無願解脱門なり。一切萬法擧體、皆な空なり。一事として眞ならざるは無し。一物として實ならざるは無し。眞空妙有にして實相圓明なり。即ち愚呬耶(ぐきや・秘密・念誦)の眞言を誦せ。即ち是れ毘盧遮那如來の正體圓智也。斯の勝上之義によって、轉じて便はち如來口印を結び、三密門觀に住し、三祕密眞言を誦せば、一切有情解脱せざるはなし。所出の法要を衆生に迴施し、見聞覺知悉く三界を超ゆ。四大印を結び四種眞言を誦し、百字明を誦し、三摩地心に住せ。珠念を持して誦し、持して念じ畢已らば、種種讃歎を誦し、種種名華を獻じ、百字眞言を誦し、即ち塵刹佛海に入り、運心して廣大にせよ。供養法事既に畢らば、則ち前の羯磨三十七尊印より、後に便はち三昧契及び十六大供養乃至十七雜供養を結べ。已後に閼伽を獻じ、迴向發願し、然して即ち三昧耶に入り、心は三摩地觀門に住して念誦即ち經行して念を息め、大乘華嚴楞伽等の經を轉讀し、
佛道を思惟せよ。國師大三藏和上(不空三蔵)、含暉院承明殿大道場において頃のごろ餘暇に因って、梵經を披讀し忻然熙顏、法樂虚適す。大慈之戸を開き、諸童朦を誘ひ、大ひに良縁を啓き知見せしむ。我之祕教は浩汗無涯、法體幽微にして實に窮際し難し。今且く瑜伽の教跡によって略して指南と為す。眞言行門は爰に理趣を開く。
今説く能觀は毘盧遮那佛報身是なり。所觀は四智如來也。能觀は是れ四方如來。所觀は是れ
十六大菩薩也。能觀は是れ心。所觀は是れ境。八供養及び四大護菩薩等、各の能所を具す。能所を具すと雖も、能所之體は本と空なり。空有之理は本と無なり。中道之心斯に契かなふ。
今此に金剛界三十七尊大曼荼羅及び賢劫千佛・外金剛部二十天及四十天等を建立す。此を
初原と為して、展轉して無量曼荼羅を相生する也。

今復た降三世忿怒曼荼羅會三十七尊調伏法則を建立す。文殊乃至諸天外金剛部稍諸
の法に異なれり。且らく修證に依りて、指陳を略述せむ。三昧耶心に於いて、出入無
礙にして精しく理智を修し、菩提心に住し、(月輪観において)舒展無涯、法界を廓周し、或は聚を成じ、金剛光明峯内に即入す。若し虚空を出ても虚空に遍滿し、微塵海會の如來、咸く來りて同證す。又た心印を傳へ、微細觀門を指示す。金剛一乘を以って心要と為す。

又護摩之法を説かむ。益を獲ること無窮なり。凡そ施爲する所、須らく師受に依れ。
爐の數壇、所爲不同の義、蘇蜜・柴・薪、倶に妙用を申ぶ。香藥飮食を供養するが如くに至っては、息災調伏の法則は又別なり。眞言加句、道場引入の法事、皆な本部に依って亦た其の揆不同也。今此に啓鑿(けいさく・ほりさげる)せば、衆疑を斷ぜしむ。此に依りて修行せよ。必ず差謬なからむ。即ち經に依りて廣説せんと欲せば、義密申し難し。諸餘の軌儀は備さに經内に在す。且らく金剛界三十七尊に約して、要門を修集し輪環鉤帶して敷演する也。弟子等既に法施を蒙り、喜躍増ます深し。虔恭して一心に佇立して聽く。口の依(まま)に鈔寫して私に記す。

次に空無相無願解脱門者に入れ。所謂空とは一切法は皆な空なり。空之體も亦た空なり。空亦た不可得也。無相とは地水火風男女等の相、并びに青黄赤白、此の十相に於いて一切萬法體を擧げて皆な空なり。以って一切の相は空にして不可得也。無願とは凡そ所修の道は三界希望之心を絶せり。願求する所有るは皆な是れ有相なり。妄想を永絶し願求する所之心を斷ち、無願無求、是れ眞の解脱なり。此の三相空に由るが故に即ち解脱の法門に入り、斯の正理を悟る。即ち身に光明有りて法界に廓周す。即ち毘盧遮那の正體智に同ず也。愚呬耶(ぐきや・秘密・念誦)の眞言を誦するに由る。此の密印を結んで即ち三密觀解脱門に入り、一境一心にせよ。即ち當に證悟すべし。

次に三祕密口印なり。此の三密に由りて三業清淨なり。此の身は法界に滿ち、微塵盡く是れ一切諸佛なり、一一の佛前に於いて皆な自身あり、諸佛の足下に於いて禮拜承事し供養懺悔發願すと観ぜよ。四大印とは、初めは金剛薩埵なり。想へ五智之杵、常に菩提心月輪上に在り、其の杵は無量光明を發す。即ち菩提心智を成ずる也。

第二は寶印なり。即ち虚空藏菩薩金剛福徳之聚、珍寶無窮なり。亦た能く一切如來を灌頂し衆生の願を滿す也。

次に觀自在菩薩なり。斯の印に由るが故に、能く法界をして清淨ならしむ。無言觀門に入って舌上に於いて五智金剛光明赫奕説法無礙なるを觀ぜよ。即ち勝義菩提印に入る也。

第四は羯磨印なり。羯磨金剛杵を想へ。此の杵印を結び、月輪に在りて心上に旋轉せよ。法界に滿つる輪なり。あらゆる所願皆な滿足するを得るなり。承事供養して闕乏する所なかれ。復た自身は諸佛に同じ。一切供養は滿願せざるなし。即ち虚空庫菩薩之所同事する所也。
已上六段親しく阿闍梨の所において決譯す。
金剛界瑜伽略述三十七尊心要・終
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