修行には五門ある。その五門を通じて信心を完成させるのである。一は布施門。二は持戒門。三は忍辱門。四は精進門。五は止觀門。第一の布施門はどのようにして修行するのか?それはどんな人でも家に来て求める人がいればあらゆる財物を力に応じて与え、おのれの慳貪の心を捨ててその人をよろこばせること(財施)。またひとが苦難に逢い恐怖し危険が切迫しているのを見たら可能な範囲で無畏を与えること(無畏施)。さらに人が教え . . . 本文を読む
.百錬抄 / 康元元年(1256)九月十七日甲辰条「十七日甲辰 赤斑瘡、(宮中で)御祈等繁多なり」天皇は後深草天皇。鎌倉幕府は宗尊親王、執権は北条時頼。・建長八年十月五日に康元に改元。これは赤斑瘡によるとする説がある(『百錬抄』)。・赤斑瘡(あかもがさ)ははしか。 . . . 本文を読む
三代実録 / 貞観四年862九月十七日癸未条(862)「十七日癸未 是月 京師の人家の井泉、皆悉く枯竭す。 所有水の処 人相借り汲みて用ふ。 是の日 神泉苑西北門を勅開し 諸人の汲水を聴す」天皇は清和天皇。神泉苑は禁苑でしたがここを庶民に開放しています。天皇と庶民は昔は想像より相当近い距離だったのかもしれません。 . . . 本文を読む