讃観世音菩薩頌和釈・・17/20
諸餓鬼苦
「有諸餓鬼腹如山 脣口乾焦飢渇惱 菩薩見之生慈悲 次第令其得充足 餓鬼或遭寒凍逼 身體皮肉皆破壞 擧彼兩手生極苦 神通方便令熅適」
諸の餓鬼の中に薄福の者は腹の脹て山のごとくなり、脣口は乾き焦て飢渇に惱み苦しむを 菩薩之を見て大慈を起こし 次第に食水を与へ給ふとなり。また 餓鬼の寒凍に遭て身體の皮肉の破れ壞れて苦しさに兩手を擧て泣き叫ぶを観音見たま . . . 本文を読む
三代実録 / 元慶二年(878)十二月廿四日乙酉条
「廿四日乙酉、兵部少輔従五位下兼行伊勢権介平朝臣季長を大宰府に向けて遣り、橿日・八幡及び姫神・住吉・宗形等の大神に奉幣す。 其の橿日・八幡・姫神には別に綾羅御衣各一襲・金銀装宝剣各一 を奉る。彼の府、奏を以て云ふ、詫宣有りて、新羅の凶賊、我隙を窺はんと欲すると。 并に肥後国に大鳥ありて . . . 本文を読む
日付は不明ですが延喜二十年十二月観賢僧都が最初に大師号を奉請したときの文です。
「高野春秋」「延喜二十年十二月日、座主観賢僧都高祖弘法大師號を悃請し奉る。慇懃に上表すし天許すも果たさず。
表文に云「空海は戒行俱足し、人天敬す。虚鳥の翅自ら軽し。水鮫の眼溺れず。昔玉言を聖朝に奉る。遥かに佛語を震旦の域に求む。遠く一乗萬里の外に泣く。波を踏み津を問ひ帰朝して傳道す云々」 . . . 本文を読む