覚行法親王は、平安時代中期から後期にかけての真言僧。白河天皇の第二皇子。中御室とも称される。真言宗仁和寺の第3世門跡。永保3年(1083年)に仁和寺性信入道親王の下で出家。1098年(承徳2年)には父・白河法皇の支援を受けて仁和寺結縁灌頂を行い、直後に円宗寺検校・法勝寺検校。1099年(承徳3年)親王宣下を受け最初の法親王となる。1102年(康和4年)7月尊勝寺落慶法要供養の導師をつとめ、尊勝寺長 . . . 本文を読む
讃観世音菩薩頌和釈・・11/20
悪賊縛人
「惡賊突厥彌戻車 兇險無慈若羅刹 復以鐵鎖繋縛人 稱名發念皆解脱」
悪き盗賊の突厥(あざむきあばき)て人の財を乗せて送る車を戻す、其の兇險にして慈無きこと羅刹の如し、復た鐵鎖を以て其の人を繋縛るに其の人観音の名を称へ念ずれば解脱を得と也。
江州の大溝(滋賀県高島市)に千輔といふ商人あり。都に商物を舩に積んで坂本より馬にて山中村越に送るとて日暮れに . . . 本文を読む
以下は「伝教大師消息」にある手紙です。
「借請
虚空蔵経疏四巻
華厳入法異品字門一帖(文殊字母加へて返畢、金剛字母返畢)
十地経二帖(廻向品・十力経を加ふ)
菩提場所説一字転法王経一帖
守護國界主経一帖(返畢)
烏樞瑟摩経一巻上下
金剛薩侘五秘密念誦儀軌
右法門来年二月下旬を限りて将に奉上せんとす。伏して乞ふ、大徳慈悲哀愍聴許せよ 稽首
和南
弘仁三年812十 . . . 本文を読む