福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

角田さんの江戸33観音東京10社巡拝記4/4

2015-12-15 | 開催報告/巡礼記録
4/4、今回の巡拝では、神社が入ってないのが物足りなさを感じました。というのは、高原講元様の提言と推奨があつて、東京十社も巡拝しているのですが、神社を回っているうち、神社には、仏教寺院には無い、神秘の様相があることを感じました。神社の神様は、清楚で、森羅万象いたるところにおわしまして、明るく、賑やかで親しみやすい神様で、何時、何処にでもおられる頼もしい力をお持ちであることを感じるのです。


これまで、余り関心はなかったのですが、今年は、神社の中でも、「酉の市」にひかれ、ごく自然に足が向き、参拝してきました。11月5日は、「一の酉」で、新宿・花園神社。神殿に参拝する参詣者は、押すな押すなの隊列行列でした。一斗樽のような大きさの恵比寿大黒で飾られ、賑やかな色彩に彩られた熊手を、所狭しと飾り立て、粋な掛け声を上げて、立ち並ぶ熊手売りの店。拍子木でシャシャンガシャンといなせな調子で寿ぐ人たち。神様が、天から舞い降りてきて、一緒に喜ばれるような錯覚に捕らえられました。


11月17日は、「二の酉」でした。この日は、東京・府中の大国魂神社に行きました。武蔵総社を名乗る、広い神域と厳かな威厳を持つ風格のある社殿。茲では、花園神社のような喧騒はなく、参詣者は、静かに神殿に向って、手を合わせています。神様は、神殿の奥で、静かに佇んでおられるようでした。ここでも、熊手売りの店が、ずらりと沿道に立ち並んでいます。花園神社のような派手さはなく、落ち着いた飾り付けの熊手でした。


11月29日、「三の酉」です。東京・八王子の市守・大鳥神社に詣でました。八王子の大鳥神社は、市内の中心部にある「御酉様」の神社なのですが、花園、大国魂の両神社に比べると神社のスケールが小さいのは、仕方ありません。神域の両側は大きなビルに挟まれており、社殿もこぶりです。しかし、参詣者は、押すな押すなと人のうねりで熱気が篭っています。熊手売り店も、数店で、熊手も小振りです。残念なことに、市守大鳥神社は、地の利を得た街中にあるにもかかわらず、酉の市以外の日は、宮司・神官が在職しない無人の神社なのです。大酉の日には、町内関係者や、商店組合の人たちが、総出で、俄か仕立ての神衣裳を着て、応接に当たっていました。ピンチヒッター宜しく、近隣の八幡神社から、神主が応援に駆けつけるという具合でした。今、全国規模で問題になっている、地方過疎の現象が、神社にも及び、直撃しているということでしょう。しかし、無住の神社でも、神様は、遍在しておられると思います。社のあるところ、無住であっても、神さまは居られるというのが、私の、信念でもあります。(角田記)
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