福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国八十八所の霊験その47

2014-06-16 | 四国八十八所の霊験
28番から29番国分寺へは9キロくらいしかありませんが、1回目遍路の17年には道を間違えフラフラになったので18年の2回目は慎重に道しるべを確認しつつ歩きました。 29番国分寺近くには「地蔵渡」というところがあり大きなお地蔵様が川面を見守っておられます。2回目のお遍路のときはこのお地蔵様に1年ぶりにお会いしてなんともいえず懐かしい気がしました。

29番国分寺はこんもりとした樹木におおわれ、その周囲には往時を物語る土壇が残っています。行基菩薩が、本尊千手観世音を刻み天平十三年(七四一)に開創、聖武天皇は「金光明四天王護国之寺」の勅額を授けられたといいます。

後にお大師様が毘沙門天を刻まれて奥ノ院へ安置し、本堂で厄除を祈られ、星供の秘法を勤修されています。以来星供の根本道場といわれ、大師像は、星供大師といわれています。

澄禅「四国遍路日記」には「本堂東向き、五間四面、本尊千手観音也、摩尼山院と号す、宝蔵院なり、寺家六坊あり、近年堂塔破損したるを太守(山内忠義)修理したまふ、其の普請中にて大工数十人居たり、寺主は六十ばかりの僧なり。」とあります。当時(1653)から隆盛を誇っていたと思われます。

境内は今でも広く、手入れがいきとどき、静かで杉苔がきれいです。ここではいつも杉苔と本堂の間に座り理趣経をあげることとしています。ここの苔庭は私の生家の寺の苔庭を思い出させて感無量になります。

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