福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

四国八十八所の霊験その46

2014-06-15 | 四国八十八所の霊験
神峰から野市を経て大日寺までおよそ四十㌔あります。17年の遍路では神峰寺の麓で泊まった遍路宿の女将さんがあとから車でおいかけて来て途中の野市まで乗せてくれました。おかげで1日分助かりました。予約していた遍路宿を過ぎてしまったので断りの電話を入れました。歩き遍路なのにこういう時ほっとするのはどうも修行が足りません。

28番大日寺は小高い山の中腹にあります。17年には工事中であった本堂がその後新築されすがすがしい雰囲気です。澄禅「四国遍路日記」には「山のすこし高き所に在り。本堂南向き、本尊金剛界大日如来、是も太守(山内忠義1609~1669)より近き修理あり。四間四面に堅固に奇麗なる作なり」とあります。
今も行基菩薩作のこの大日如来様(国重文)が安置され、脇仏は二体の観音様です。大同年間に弘法大師が巡錫されて楠に薬師如来を刻まれましたがこれは「爪彫薬師」として二百㍍先へのぼった納経所のすぐ上の奥ノ院に安置されています。
最初の時は寺族の方が「僧侶の方ですか?」といいつつ親切に奥の院を案内してくださいました。病気平癒はこの奥の院のお薬師様に祈願し、成就したものは穴の開いた石を納めることになっています。お堂の縁の下はお礼の穴の開いた石がいっぱい積みあがっていました。
これだけ数え切れない人々がお蔭を頂いているのです。  わたしも縁者の鬱病の快癒を祈願しその後見事治していただきました。私も穴の開いた石をここに奉納しようと長年探してきましたが三年以上たってやっと小さいながら真ん中に穴の開いた石を発見しました。不思議なことに高野山の我が家の墓地の白い敷石のなかにあったのです。出来るだけ早く此の石をもってお礼に行こうと思っています。

 






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