原文「余、童を教うるの次でに、聊か綱要を摂って、かの五分を釈す。
よ、どうをおしうるのついでに、いささかこうようをとって、
かのごぶんをしゃくす。
釈家多しと雖も、未だこの幽を釣らず。
しゃくけおおしといえども、いまだこのゆうをつらず。
翻訳の同異、顕密の差別、並びに後に釈するが如し。
ほんやくのどうい、けんみつのしゃべつ、ならびにのちに
しゃくするがごとし。」
訳・・私(大師)は若い弟子をおしえるのに般若心経をかいつまんで五つに分類した。(第一,人法総通分(観自在~一切苦厄)。第二、分別諸乗 分(色不異~無所得故)。第三、行人得益分(菩提薩埵~三藐三菩提)。第四、総帰持明分(故知般若~真実不虚)。第五、秘密真言分(ぎゃてい ぎゃていはらぎゃていはらそうぎゃていぼうじそわか))
従来この般若心経の解説は多いがいずれも大般若経のエッセンスの抜出と述べるにとどまっており、いまだ誰もこの心経の密教の深い意味を引き出 してないのである。
この経典に用いた元のテキストの他との同異及び、顕教・密教の見解の相違については後に述べる。
よ、どうをおしうるのついでに、いささかこうようをとって、
かのごぶんをしゃくす。
釈家多しと雖も、未だこの幽を釣らず。
しゃくけおおしといえども、いまだこのゆうをつらず。
翻訳の同異、顕密の差別、並びに後に釈するが如し。
ほんやくのどうい、けんみつのしゃべつ、ならびにのちに
しゃくするがごとし。」
訳・・私(大師)は若い弟子をおしえるのに般若心経をかいつまんで五つに分類した。(第一,人法総通分(観自在~一切苦厄)。第二、分別諸乗 分(色不異~無所得故)。第三、行人得益分(菩提薩埵~三藐三菩提)。第四、総帰持明分(故知般若~真実不虚)。第五、秘密真言分(ぎゃてい ぎゃていはらぎゃていはらそうぎゃていぼうじそわか))
従来この般若心経の解説は多いがいずれも大般若経のエッセンスの抜出と述べるにとどまっており、いまだ誰もこの心経の密教の深い意味を引き出 してないのである。
この経典に用いた元のテキストの他との同異及び、顕教・密教の見解の相違については後に述べる。