福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

還暦求聞持成満の記 その57

2009-12-08 | 還暦求聞持成満の記
8月17日晴れ第4座、5座
朝岩の上で瞑想でき、気分爽快にお堂に帰ってきました。通夜堂には行の前に書いた「衆生無辺誓願度」「すべての生きと士生けるものが幸せでありますように」という半切が張ってありますが、第4座、5座ではこれを行の中で実現できることが分かりました。行中入法界観で相当深く観想が出来、「一人成仏、山川草木悉皆成仏」の秘訣が分かりました。余りここでは書けませんが大変ありがたいことでした。開白の日に続いて又も本堂の方から山伏の法螺貝がこの座を祝福するかのように響き渡りました。出堂すると朝日がまぶしくお堂を照らしていました。
 夕方も晴れて気持ちのいい日でした。ふと何十年も前の学生時代武蔵野般若道場で座禅しているとき芋坂光龍禅師に「わしが事故で骨を折っていたいのと、お前らが骨を折って痛いのとどう違うか」公案を与えられたことを思い出しました。当時は答えはわかりませんでしたが今の座で分かりました。「現象は一緒であるが根本的に違う」とでもいうところでしょうか。菩薩(芋坂光龍禅師)は自他一体のものとして痛がりますが凡夫は他と切り離された自分のことのみとしていたがるからです。
衆生済度も同じです。自分の境地は衆生の境地そのものであるとすれば行者の責任は重大です。
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