福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)37

2019-10-07 | 諸経
善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)37
丗六番目、閻浮提の摩竭提国 寂静音夜神
妙徳救護衆生夜神は善財に「この道場に於いて我を去ること遠からずして一夜天あり。寂静音と名け宝憧蓮華蔵の獅子座に処して百万の諸天眷属に囲繞せらる」といいます。善財は寂静音夜神の所に行き「善知識によりて菩薩の行を学び、菩薩の行に入り、菩薩の行地に入り、菩薩の行住に住せんとす、我が為に解説したまえ」と願います。 寂静音夜神は
「善男子。我菩薩の【無量歡喜莊嚴法門】を成就せり。
・・・我能く一切衆生心海を清淨にし、塵垢を除滅し、清淨莊嚴の心を断ぜずして、境界を退せざる堅固の心・動ずべからざるの心・決定して功徳寶山莊嚴を了知して無染著の心・常に前に現じて一切衆生を護る心・一切佛諸菩薩海を見て無厭足の心・清淨なる菩薩正直力の心・普く一切智慧海を照らす心を得たり。善男子よ、我衆生の為に憂惱無量衆苦を滅除し、其をして永く諸惡の色聲香味觸意法を離れしめ、衆生の愛別離苦・怨憎會苦及び餘の一切諸惡因縁・壞敗の大苦・住生死苦・生老病死憂悲惱苦を除滅して如來の無上快樂を得さしめ、一切城邑聚落の衆生、我をして
悉く救護して安樂を得さしめ廣く爲に説法し、教えて漸く一切種智を求めしむ・・
我この如き無量の法施を以て衆生を摂取し悪道の苦を滅し、天人の楽に処し、永く三悪道を離れしめ、諸の功徳を具して種々の方便をもって之を化度し歓喜すること無量なり・・」。

これは菩薩五十二位の下から丗五番目、十地の下から五番目ということで「華厳五十五所絵巻」にはここは「第五難勝地」と書かれています。

思えば小学校5年6年の担任のМ先生は非常によくできた先生でした。鉄棒の大車輪・ピアノ・アコーデオン・家庭科などむつかしい科目を一人で何役もやり、毎日活字のような字体でガリ版の教材を作ってくれていました。子供心に凄い人だと思っていました。田舎で貧しい児童が多かったのですがそういう児童が休むと私にその家に給食のパンを持って行かせました。私の母親が亡くなった時も寄り添って見守ってくれているのが分かりました。残念なことにその先生は後に日教組の専従になったのですが私がお寺の子だったことを慮ってか(日蓮宗の僧侶で総理になった)「石橋湛山のようになれ」と励ましてくれていました。(共産党になれとは言わなかったのです。)いまでは期待を大きく裏切りましたが御恩は忘れません。
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