福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その33

2019-10-03 | 十善戒
要を取て云ば。色身は元来不二じゃ。内外は本来不可得じゃ。色身不二なるに由て心に念ずる處に必ず身口が有る。身口に造作する處に必ずその心が應ずる。

心無盡なれば。業種相續して其果報空しからぬじゃ。内外は本来不可得なるに由て、身心に造作する處に、國土も随て轉變するじゃ。人間善惡有て天象上に應ずる。天命上に定て人事下に應ずる。

運に治亂あり。年に豊倹ある。治世には上下枕を高して餘りある。亂世には英雄が奔走して足ぬ。豊年には山野みな腹を鼓して餘りある。飢歳には糟糠にも飽ぬ。

悉く天数先に定りて改易し難きじゃ。此業相は身心に造作せられて自ら休ことなく。身心は業種に轉變せられて暫くも一定せぬ。法性の法として如是じゃ。

ここは大変恐ろしいことが書かれています。身口意で犯した罪は天上まで届き、また国土をも変えるというのです。十善戒の恐ろしいところです。)
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