東日本大震災から13年目です。今までも色々の震災関連番組がありました。その中で昔見た番組で涙を禁じ得ないがしかし深い暗示を与えてくれる発言がありました。
・その最初のものは役場で被災した26歳の娘さんを亡くした母堂の発言で「(娘との26年間は、今から思うと)夢のような時間でした」というものです。幼い子供三人をすべて失った夫婦も同じように「子供と過ごしたのが夢のような時間だった」といっていました。私ももらい泣きしました。
・また福島原発の初期放水に付き添いで出掛けた東京消防庁の医師が息子さんに「生きては帰れないかもしれないから母さんを頼む」と連絡したところ息子さんからは「後のことは心配しないで思う存分働いてください」と返事があったということでした。この方は生きて帰られていますが、この息子さんの発言にも泣きました。
・しかしよくよく考えると「子供と過ごした夢のような時間」と語る親もそれをみて涙を流す我々も実は夢の中に生きているだけかもしれません。いわば夢中夢です。また父親に「思う存分働いてきてください」といった息子さんの声も実はご先祖様からの声だったのかもしれません。
・この二つを合わせて考えると、
「我々は夢の中に生きているようなものであるが、その夢の次の夢までは(死んでご先祖のところに行くまでは)、思う存分世の為に働いて先祖の処へ来い」というのがわれわれがご先祖様から期待されていることなのではないか、と思いました。改めて、古希を過ぎた自分も頑張らなくては申し訳ないという気持ちになりました。
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