善財童子の訪問者と教え(華厳経入法界品)30
廿九番目、東方空中 正趣菩薩
観音様の説法の場に東方から正趣菩薩が詣でてきた。そこで観音様は善財童子に正趣菩薩に菩薩の道を聞くようにと仰せになる。正趣菩薩は「妙藏」という佛国土で【普門速行法門(普門より速やかに赴く法門)】』を成就し、無数無量不可説不可説の佛国土を通過しそこの無量の如来を供養し諸衆生に説法してきた。諸大菩薩は十方至らざる所なく、清浄の法身は法界に充満している、という。
「『善男子。我已に菩薩の 【普門速行法門(普門より速やかに赴く法門)】を成就せり。・・・善男子。我從來するところの刹は名て曰く「妙藏」。佛を妙徳と号したてまつる。彼の佛所において此法門を得たり。彼を發して來た已に不可説の佛刹微塵等劫を経たり、一念中に於いて不可説佛刹微塵に等しき歩を行き、一歩にして不可説佛刹微塵に等しき世界を過ぎ、經し所の諸國には佛皆現在し、一切菩薩の諸供養の具を以て之に供養し、悉く能く彼世界中諸群生海を了知し、諸根を分別し、其の所應に随って爲に説法し、大光網を放って普く十方を照らし、妙音聲を出して演説正法し、彼の諸衆生を饒益度脱したまえり。乃至十方も亦復た如是なり。善男子。我唯だ此の【菩薩普門速行法門】を知るのみ。」
この菩薩は菩薩五十二位の下から廿八番目、十廻向の下から八番目ということで華厳五十五所絵巻でも「第八如相廻向」としています。
私の師僧は普門院の前管様でした。親の知り合いの知り合いということで突然得度をお願いしたにもかかわらず快くすぐにお引き受け頂きました。まさに普門速疾です。しかしそのときの前管様も逝去されてしまいました。年に何回か奥の院のお墓にお参りしています。
廿九番目、東方空中 正趣菩薩
観音様の説法の場に東方から正趣菩薩が詣でてきた。そこで観音様は善財童子に正趣菩薩に菩薩の道を聞くようにと仰せになる。正趣菩薩は「妙藏」という佛国土で【普門速行法門(普門より速やかに赴く法門)】』を成就し、無数無量不可説不可説の佛国土を通過しそこの無量の如来を供養し諸衆生に説法してきた。諸大菩薩は十方至らざる所なく、清浄の法身は法界に充満している、という。
「『善男子。我已に菩薩の 【普門速行法門(普門より速やかに赴く法門)】を成就せり。・・・善男子。我從來するところの刹は名て曰く「妙藏」。佛を妙徳と号したてまつる。彼の佛所において此法門を得たり。彼を發して來た已に不可説の佛刹微塵等劫を経たり、一念中に於いて不可説佛刹微塵に等しき歩を行き、一歩にして不可説佛刹微塵に等しき世界を過ぎ、經し所の諸國には佛皆現在し、一切菩薩の諸供養の具を以て之に供養し、悉く能く彼世界中諸群生海を了知し、諸根を分別し、其の所應に随って爲に説法し、大光網を放って普く十方を照らし、妙音聲を出して演説正法し、彼の諸衆生を饒益度脱したまえり。乃至十方も亦復た如是なり。善男子。我唯だ此の【菩薩普門速行法門】を知るのみ。」
この菩薩は菩薩五十二位の下から廿八番目、十廻向の下から八番目ということで華厳五十五所絵巻でも「第八如相廻向」としています。
私の師僧は普門院の前管様でした。親の知り合いの知り合いということで突然得度をお願いしたにもかかわらず快くすぐにお引き受け頂きました。まさに普門速疾です。しかしそのときの前管様も逝去されてしまいました。年に何回か奥の院のお墓にお参りしています。