(以下釋雲照師のことばを翻訳してのせます。)
心には本来自他の区別はない。心はあたかも虚空のようなもので虚空には本来東西南北や遠近もないように心も無性である。また水は器に従って形を変え、波は風の強さや方向によって怒涛となったり漣と成ったりするが心も同じである。我々人類の心の本質も之と同じで本来、善悪を離れており無性であり、衆生の本性と仏の本性と一緒である。この心のもとは虚空のようなものである。従って心・佛・衆生一体であるという仏性の真理は善悪邪正というこの世の相対差別を離れている。・・・現実世界で因果によってさまざまな区別・現象が出ていてもその大本にある、この本来仏性は平等であるという真理は変わらない。・・この仏性平等の真理を覚知しないで仮の世の現象に幻惑せられて自他にこだわり我欲我慢を盛んにして利他行に励むことができないものを「凡夫」という。
仏教はこういう迷妄の衆生を教化して「我」は本来無いという真理を教えそれにより大慈大悲を心に、利益衆生の行に励み、自他共に安楽の境涯に住ましめ、その心を浄め、もって無上の大果に至らしめるを大原理とするものである。
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