福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Q、お墓は四十九日までにつくらなければならないのでしょうか? 

2017-12-22 | Q&A
Q、お墓は四十九日までにつくらなければならないのでしょうか? 

A,四十九日までにつくらなければならないと云うことはありません。一周忌でも3周忌でも区切りのいいときでいいのです。

(参考、四十九日の意味)
四十九日と云うのは人の死後49日の間を仏教では中陰の期間といって、迷いがとれない期間とされました。
この期間に行なう供養を中陰供養といいます。
『梵網経』には、遺族が7日毎に追善供養をすれば、死者もその功徳を受けるとあります。49日目は、審判で死者の運命が決まるとされており、満中陰といわれています。
また鎌倉時代から始まった十三仏信仰というものは、初七日から三十三回忌までの13回の重要な法要に、13の仏菩薩を本尊として配当するものです。法要にはこれら十三仏を描いた掛け軸を掛けます。私も古い十三佛の掛け軸をかけて供養しますがなかなかありがたいものです。遺族はこの十三佛の掛け軸で故人の行く末を仏様が導いてくださると分り、安心するようです。
初七日 (不動明王)
二七日 (釈迦如来)
三七日 (文珠菩薩)
四七日 (普賢菩薩)
五七日 (地蔵菩薩)
六七日 (弥勒菩薩)
七七日 (薬師如来)
  百カ日 (観音菩薩)
一周忌 (勢至菩薩)
三回忌 (阿弥陀如来)
七回忌 (阿しゅく如来)
十三回忌 (大日如来)
三十三回忌 (虚空菩薩) となっています。


また「忌」明けとは、中陰の期間である死者の迷いが終了して忌の汚れが除かれたことを祝う行事です。そこでこの法要は盛大に行なわれることになります。

『源氏物語』「夕顔」にも 「かの人の四十九日忍びて、比叡の法華堂にて、ことそがず装束よりはじめてさるべきものども、 こまかに誦経などせさせ給う。経仏の飾りまでおろかならず」とあります。

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