福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

両部神道論・・その4

2014-10-12 | 講員の活動等ご紹介
4、 南北朝時代
・南朝の忠臣、北畠親房は「神皇正統記」において「大日本は神國也。天祖(あまつみおや)ハジメテ基(もとゐ)ヲヒラキ、日神(ひのかみ)ナガク統ヲ傳へ給フ。我國ノミ此事アリ。異朝ニハ其タグヒナシ。此故ニ神國ト云也。・・」として我が国は神国なりと国体の本義を明らかにしたが、一方「わが神、大日(大日如来)の霊(みたま)にましませば、明徳をもて照臨し給ふこと陰陽におきて測りがたし。冥顕(冥界と顕界)につ きて頼みあり。君も臣も神明の光胤を受け、或ひはまさしく勅を受けし神達の苗裔なり。誰かこれを仰ふぎ奉らざるべき。この理を悟 り、その道にたがはずは、内外典(仏書・儒書)の学問もここにきはまるべきにこそ。されど、この道(=国体)のひろまるべき事は内外典流布の力なりと云ひつべし。魚を得ることは網の一目(いちもく)に依るなれど、衆目の力なければこれを得ることかたきが如し。応神天皇の御代より儒書を広められ、聖徳太子の御時より、釈教を盛りにし給ひし、これ皆権化の神聖にましませば、天照大神の御心を受けてわが国の道を広め深くし給ふなるべし。・・・」とあり、基本は両部神道であった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西普一郎先生の語録から・・2 | トップ | 西普一郎先生の語録から・・3 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

講員の活動等ご紹介」カテゴリの最新記事