今日永久三年1115三月四日は寛助が法皇御所で孔雀経法を修した日です。
「(寛助)同三年乙未、三月四日、手賞、院御所において同法を修せらる(孔雀経法記))
寛助は平安末期の真言僧。仁和寺成就院開祖。源氏の出。経範に伝法灌頂を受ける。鳥羽殿において大北斗法、孔雀経法等を修すること二十数度。その法力は比類なく、法の関白と尊称された。東寺長者・広隆寺、法勝寺、東大寺別当。門下に広沢六流祖となる、覚法(仁和御流)、信証(西院流)、永厳(保寿院流)、聖恵(華蔵院流)、寛遍(忍辱山流)、覚鑁(大伝法院流)等。
孔雀経法とは孔雀経および孔雀明王画像壇場儀軌等を所依として孔雀明王に息災・請雨( 止雨)を祈念して修する法。古来三箇秘法・四箇大法の一に数えられ、廣澤方では最大最極の秘法とされる。