福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

Q,鳥居とは何ですか?

2014-03-07 | Q&A
Q,鳥居とは何ですか?
A、・第1説、(神道集「鳥居の事」より)鳥居は仏教のあらゆる功徳の集まったものでここを出入りすると悟りが開けるとする説。(神道集、鳥居の事)「鳥居の中を一度出入するものは菩提を決定するという妙観察智門である、鳥居に二柱あるのは定・慧、金・胎、二王(仏法守護の2体の金剛力士)を表わす。三木(笠木・貫木・嶋木・・2本の柱の上に笠木をのせ上層の笠木に接して島木を渡す。その下に貫木を入れて柱を固定したのが一般的な鳥居の形)は戒・定・恵の三つや、や三身相即、三諦即是法門を表わす。(法華経においては、釈尊は、法身仏応身仏報身仏の三身全であるとされます。また三諦即是とは空・仮・中の三諦は本来一体ということです。)これらすべてで五本の木があることになるが五は、五大(地水火風空)、五行(木・火・土・金・水)五智(法界体性智、大円鏡 智、平等性智、妙観察智、成所作智)、五分法身(如来を構成している戒・定・慧・解脱・解脱知見をいう)、五波羅蜜(布施・持戒・忍辱・精進・禅定)をあらわす。・・・そもそも鳥居とはこの条は経文のも之を説かず、伝録にも記せず、因縁を知らず、ただ為体事の心を以て鳥居という名を案ずるに、西方に官て妙観察智、証菩提門の義なり、鳥居は諸生する義なり、四種三昧のなかでは常坐三昧にあたる、また形門戸に似て門は曰く能通の義なり、故に知りぬ鳥居の中を一度出入するものは菩提を決定する、妙観察智門なり、又鳥居には二柱三木あって二柱をするは定慧不二の悲智因果、両界の功徳なり、亦金胎両部の所変なり、二二王二天の義にして魔界を退け、災難を払い、息災延命にして仏道に進む門戸なり、三木とは笠木・貫木・嶋木とて三木あり、これは即ち戒定恵の三木といへり、三身相即、三諦即是法門なり、一切の法とはこの三数を離れず、又二柱三木と作てその二種を合するは五木なり、これすなわち五大なり、五行なり、五智なり、五分法身なり、五波羅蜜なり、顕教二教、世間出世の万法は皆五法をもって之成る、また思い合わすことなり、聖徳太子の天王寺を建てたまふことは人王三十四代推古天皇の治天三十六年のうち第六年、安居三年発酉の年なり、極楽の東門の中心に當て、額を鳥居に打被れり、即往生門の東なれば、易往行道能通にすべし、他方の門戸に鳥居を立てらる、然るに太子は救世観音なり、定めておぼしめすところあらん、又役行者は熊野に発心門とて鳥居を立てらる、又聞く大峰には等學門・妙覚門ということあり、もししからば発心門は十住の初めなり、妙覚門は第四十二位の断惑証理の因縁、本意円極の門なるべし、しかるに役行者の孔雀明王の儀、あに深義にはあらずや、すなわち知りぬ、鳥居とは煩悩を断ずるものの一解脱の智慧の門に入るなり、総じて断惑証理の門なれば、一々に生死を出る門戸なり、また菩提に入る門戸なり、およそ仏法は八万四千なり、即八万四千の塵労を出る門戸なり、ゆえに知りぬ出離生死,頓證菩提、暗冥を出ずる門戸なり、または三明に入る門戸なり、これらを束ねて鳥居を建てられけり、心うべし、また諸仏菩薩の和光同塵のご本意は一切衆生を引導して出離生死証大菩提せしめたまはんゆえなり、然る間一切神明神道の社壇にはもっとも立てたまふべしと見えたるは鳥居なり、宜なるかな、諸國七道の山野塚林の里々村々に在ます一社にも在々所々見聞するに余のことは変わることあるも鳥居の事においては此れを社壇に立てらること替ることなし、この柱にあらずばいかにせん、誠に忝きことなり、二柱定慧の儀なれば両部皆合の智慧門なり、三木はまた三諦即応の法門なり、五木和合の鳥居なれば五智・五法・五行成就しては最上甚深の法門なれば善哉出離の鳥居なり」

・第2説、インドの小寺の前に鳥居があったのを真似た。とする説。
「鳥居とは西域記十二にいわく、天竺に都貨羅國の人、多くは三宝を信じ、小は諸神に仕える、伽藍十余所、謂る衆僧百余人あってただ鉄門のみあり、その南の諸の小国には多く鳥居を立てたり、此の如くの文は天竺の習い、大国の寺の前には門を立てる、小国の寺の前には鳥居を立てる、佛皆菩薩の化身なり、本地は皆徳度なれば太國に順じ、垂迹は功徳すくなければ小国に随うゆえに鳥居を立てたり、・・」(神道記)
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