福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

昨日叡尊と西大寺展(三井記念館)に行ってきました

2017-05-27 | 講員の活動等ご紹介

昨日叡尊と西大寺展(三井記念館)に行ってきました。叡尊様は鎮護国家の体現者で蒙古襲来時に石清水八幡様・伊勢神宮等に祈祷されて神風を起こされた方であるとともに、戒律を復活、苦しむ人を文殊菩薩に見立てて困民救済にも大功績をのこされた鎌倉期真言僧のスーパースターです。私の最も尊敬する方です。講員のSさんのご厚意で拝観券を頂いたことも不思議な有難いご縁と感謝しつつ拝観して来ました。

拝観した結論は、自分の信仰はすべて繋がっていることが確認できたということです。あまりに嬉しかったので以下個人的信仰の事情を箇条書きにさせていただきます。

1、          自分は縁あって能作生の宝珠を造らせていただき毎日修法していますが、叡尊様がお舎利を大切にされているということが今回分かりお舎利や精緻を極めた金銅能作生塔も拝することができ改めて自分も毎日の修法をより緊張して修する必要を感じさせられました。また買い求めた解説書の表紙にはくっきりとお舎利が映っており感激も一入でした。

2、          自分は伊勢神宮に大変惹かれて数限りなくお参りしていますが、その根拠がわかりました。13世紀西大寺の黒漆大神宮御正体厨子が展示されていて、ここには伊勢内宮の御正体として佛眼佛母曼荼羅を納めていたのですがこれはまさに自分が毎日修法している御本尊でもあるのでした。

3、          蒙古撃退の神風を起こした時の異国襲来祈祷注録(写)もありました。解説には「叡尊は文永の役では伊勢神宮で大般若経を転読し、四天王寺で百坐仁王会を修した。更に弘安の役では石清水八幡宮で佛頂尊勝陀羅尼を読誦するなど祈祷を行って、・・その結果神風が吹き・・朝廷からの帰依を高めた。・・鎮護国家としての国分寺が見直され西大寺の僧たちにより各地の国分寺が再興されていく」とあります。またこうした霊験を客観的に記述しているとして研究者の評価の高い「感身学生記」もありました。神仏一体が霊験を起こすという福聚講の主張のもととなるこうした実物を拝観でき感激一入でした。

4、          また聖徳太子のお像も多く、叡尊様が聖徳太子の熱い信仰をお持ちとわかりこれも自分の信仰と恐れ多くも重ね合わせることができ感激しました。

5、          また元興寺にあるという御大師様のお姿もあり、ものすごいオーラを発しておられおもわず何度も拝みました。

 

いろいろ書き連ねれば無数にありますが、こうして自身の信仰がすべてつながりがあることが確認できたことは愚僧なりの大変な収穫でした。いつも思いますが、犬も歩けば棒にあたる、とはよく言ったものです。

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