福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その52

2019-10-22 | 十善戒
一類の者が云。戒法は唯是僧徒忍辱の行なり。此を世間権門に用ゆべきならず。若此戒法を持てば。慈愛に過て怯弱になると。(俗人は「忍辱行」は俗世では弱い人間をつくるというが間違いである)此類悉く謬たことじゃ。總じて世の怯弱臆病と云うは。みな道を心得ぬ者の類じゃ。若十善戒法を眞實に護持する者は。必勇猛剛強の徳を長ず。儒書にも。自ら反(かえそふ)して縮(なお)からずは。褐寛博(かつかんぱく)と雖も我惴れざらんや。自ら反して縮(なお)くば。千萬人と雖も我ゆかんとある。(孟子 公孫丑章句上
「自反自不縮、雖褐寛博、吾不惴焉、自反而縮、雖千萬人吾往矣、」)。こうじゃ。直き處から出た勇が誠の勇じゃ。又仁者は必ず勇あり。勇者は必しも仁にあらずとある。(「論語、憲問篇」)かうじゃ。仁慈の餘から出た勇でなければ。皆暴虎馮河の勇と名くるじゃ。
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