十七日は竜樹菩薩、千手観音、大比叡権現、対馬・壱岐の日。
・竜樹菩薩(「三十日秘仏」)。佛祖統紀に曰「十三世龍樹菩薩は南天竺梵志の裔なり、佛世を去ってのち七百年に出ず、始生の日樹下にあり、龍宮に入り、はじめて成道を得る故に龍樹と号す」と。(『般若経』で強調された「空」を、無自性に基礎を置いた「空」であると論じて(「中論」)お釈迦様の「縁起」を説明し、後の大乗仏教に決定的影響を与え、八宗の祖師と称されます。また真言宗では「龍猛」とよばれ、真言八大祖師の第一祖であり、浄土真宗では七高僧の初祖とされ「龍樹菩薩」・「龍樹大士」と尊称されています。一説には六百年の長寿を保ったとされます。)
・また十七日は千手観音様の縁日とするところもあります。千手観音様のご真言は「オン・バザラ・タラマ・キリク」
・大比叡権現(禁闕守護の三十番神。「 江州(近江)山王七社大宮也 國常立尊也 本地釋迦『佛神霊像図彙』(大津市坂本の日吉大社のこと)、)
・対馬・壱岐(我が国守護の三十番神)。古事記に「次生伊豫之二名嶋、此嶋者、身一而有面四、毎面有名、故、伊豫國謂愛上比賣此三字以音、下效此也、讚岐國謂飯依比古、粟國謂大宜都比賣此四字以音、土左國謂建依別。次生隱伎之三子嶋、亦名天之忍許呂別。許呂二字以音。次生筑紫嶋、此嶋亦、身一而有面四、毎面有名、故、筑紫國謂白日別、豐國謂豐日別、肥國謂建日向日豐久士比泥別自久至泥、以音、熊曾國謂建日別。曾字以音。次生伊伎嶋、亦名謂天比登都柱。自比至都以音、訓天如天。次生津嶋、亦名謂天之狹手依比賣。次生佐度嶋。次生大倭豐秋津嶋、亦名謂天御虛空豐秋津根別。故、因此八嶋先所生、謂大八嶋國。」
つまり伊弉諾-伊弉冉の国生みで、伊伎島(別名は天比登都柱(あめひとつばしら)壱岐島)は五番目、津島(つしま別名は天之狭手依比売(あめのさでよりひめ・対馬)は六番目に生まれています。
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