修証義より
「・・今の世に因果を知らず業報を明らめず、三世を知らず、善悪を弁まえざる邪見の党侶には群すべからず、大凡おおよそ因果の道理歴然として私なし、造悪の者は堕ち修善の者は陞のぼる、毫釐ごうりんも忒たがわざるなり、若し因果亡じて虚しからんが如きは、諸仏の出世あるべからず、祖師の西来あるべからず。
善悪の報に三時あり、一者順現報受、二者順次生受、三者順後次受、これを三時という、仏祖の道を修習するには、其最初より斯三時の業報の理を効い験らむるなり、爾あらざれば多く錯りて邪見に堕つるなり、但邪見に堕つるのみに非ず、悪道に堕ちて長時の苦を受く。
(今生に生を受けていながら因果の有ること、業の報いのあることを知らず、善悪を否定する様な邪見の連中とは席を一緒にしない事。大宇宙はちっぽけな個人の思惑など届かぬところで因果の法則に遵い歴然と動いている。悪業を積むものは生きたまま地獄を味わい、善業を積むものは極楽の境地を味わう。これは動かすことの出来ぬ法則である。因果がないなら諸仏もお出にならなかったであろうし、達磨大師も印度からはるばる苦労されて中国へは来られなかったであろう。
善悪の報いには3つある。
一つ目は今生きてる中で受ける報い
二つ目はそのあと、次の世で受ける報い
三つ目は、次の次の世以降に受ける報い、である。この三つの時期を「三時」という。仏法に生きていこうとするものは、この三時にわたる「因果の道理(因があるから果があるという真理)」を深く考察しなければならない。因果の道理を信じないものは、地獄・餓鬼・畜生といった苦しみ世界に堕ちる。)
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