福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

「十善法語」その46

2011-05-25 | 十善戒
此盗戒の如く。前後の九戒も皆菩薩たる者の本性じゃ。前の戒は菩薩自ら不殺生の性じゃ。水の湿。火の煖。金石の堅きが如く。菩薩たる者は。此不殺生慈悲の性が。生々世々に隋遂して。いか様なる事有ても改まらぬと云ことじゃ。世尊。因時大力毒龍たりし時。閉目して身皮を猟師に輿へ給ふと云ことじゃ。(大智度論巻十四に「如菩薩本身曾
作大力毒龍。若衆生在前。身力弱者眼視便死。身力強者氣往而死。是龍受一日戒。出
家求靜入林樹間。思惟坐久疲懈而睡。龍法睡時形状如蛇。身有文章七寶雜色。獵者
見之驚喜言曰。以此希有難得之皮。獻上國王以爲服飾不亦宜乎。便以杖按其
頭以刀剥其皮。龍自念言。我力如意。傾覆此國其如反掌。此人小物豈能困我。我今
以持戒故不計此身當從佛語。於是自忍眠目不視。閉氣不息憐愍此人。爲持
戒故一心受剥不生悔意。」とあり。)

又初果の聖者は屠家に生を受ても殺生なき類じゃ。
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