・・偉大なる魂だけが受ける代受苦なのだ・・ 代受苦とは、この世のあらゆる悲惨を、人々に代わり一身に受ける尊い犠牲だ。・・肉体は死んでも、その聖なる生命の炎は燃えつづくだろう . . . 本文を読む
紀の用方、地蔵菩薩につかえて利益を蒙りたる語 第二
今は昔、尾張の前司※※の※※と云ふ人有けり、公に仕て年来有けるに、後には出家して入道と云てぞ有ける。其の家に、一人の心武き者有けり、名をば武蔵の介紀の用方と云ふ。此の用方、本性、武勇にして、邪見熾盛なる事限なし、敢て善き心无かりけり。而る間、俄に、用方、何なる事か有けむ、堅固に道心をもよおして、殊に地蔵菩薩を歸依し奉けり。毎月の廾四日には酒肉を . . . 本文を読む
願って地蔵菩薩變化僧にあいたてまつる語(はなし) 第一
今は昔、西の京の邊に住む僧有けり、道心有ければ、懃に佛の道を行ひけり。
其の中にも、年来、殊に地蔵菩薩に仕て、願ひ思ひける樣、「我れ、此の身乍ら
し生身の地蔵に値遇し奉て、必ず引接を蒙らむ」と。此れに依り、國もとに行て、
地蔵の霊験有所を尋て、願ふ心を語るに、此れを聞く人、咲ひ嘲て云く、
「汝が願ひ思ふ所、甚だ愚也。何でか、現身には生身の地蔵 . . . 本文を読む
真言開庫集 蓮月豊 和尚
密教において修行するものは世間出世間の一切の悉地を成就するが故に一切の所願成就せずということなし。経に曰く「官位栄耀求めざるに自ら至り、寿命富饒自ら増し、怨家盗賊討たれず自ら敗れ、怨念呪詛厭はざるに本に帰し、疫病邪気払はざるに自ら避け、善夫良婦求めざるに自ら得ん、賢男美女祈らざるに自生せん、一切の所願意に任せて満足せん・・
. . . 本文を読む
舎利礼文
2012-07-18 | 諸経
舎利礼文
一心頂礼。
万徳円満。
釈迦如来。
真身舎利。
本地法身。
法界塔婆。
我等礼敬。
為我現身。
入我我入。
仏加持故。
我証菩提。
以仏神力。
利益衆生。
発菩提心。
修菩薩行。
同入円寂。
平等大智。
今将頂礼。 . . . 本文を読む
第18回・福聚講関東36不動霊場巡り(2012-7-8くもりのち晴れ)
<第35番札所・阿舎羅山不動院大聖寺(波切り不動尊)>千葉県いすみ市大原10676
御本尊;不動明王 (秘仏)・阿弥陀如来
開創;道猷(宝治2年・1248年)
寺宝;国指定重要文化財・朱塗り茅葺き不動堂 . . . 本文を読む
「霞にまごう桜花 錦織なすもみじばも
夜半の嵐にさそわれて いろはにほへど散りぬるを
流れ静かに行く水と 人の命の定めなく
呼べど帰らぬ鹿島だち 我が世たれぞ常ならむ
黒白(あやめ)も分かぬ冥府(よみ)の路 独りの旅と思ひしに
大師の御手に導かれ 有為の奥山けふこえて
嬉しやここは密厳の 浄土なりけりあな貴と(とうと)
諸仏菩薩に守られて あさき夢みじ酔ひもせず
(作者不詳)」 . . . 本文を読む
三昧耶戒序
遍照金剛撰
若しそれ一千二百の草藥、七十二種の金丹は身病を悲しんで方を作り。一十二部の妙法、八萬四千の經教は心疾を哀れんで垂訓す。
身病百種なれば即ち方藥一途なることあたわず。心疾萬品なれば則ち經教一種なることを得ず。
是故に我大師薄伽梵(仏) 種種の藥を施して、種種の病を療したまふ。
五常五戒は(仁義礼智信、不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒)即ち愚童持齋之妙藥なり。
六行四 . . . 本文を読む
法句経
2012-07-15 | 諸経
第十九 住法の部(住法―正義。)
二五六 輕卒に公事を裁斷するは正しきに非ず、智者は實義と不實義との兩面を辨へよ。
二五七 暴威を用ゐず、公平に他を導き、正義を守り聰明なり、(是れ)住法者と謂はる。
二五八 多く説くのみにては智者に非ず、穩かに、憎みなく、畏れなきは智者と謂はる。
二五九 多く説くのみにては持法者ならず、若し少法を聞きても、之を身に履修すれば、實に持法者なり、彼は法を忽にせず . . . 本文を読む