SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

鉾田へ(その1)

2006-10-13 | 鉄道・バス
鉾田へ行く。
常磐線で石岡へ。乗り換えて鹿島鉄道(旧関東鉄道)で終点へ。

10代の頃は常磐線沿線の住民であったため、関東鉄道4線はよく乗ったものだ。
会社が分離され筑波鉄道が廃止され、いよいよ来春に鹿島鉄道も廃止の公算が大きくなった。
高校生の頃、石岡駅の車庫には何回も行った。
まだ流線型のDCがあったり、古いものばかりで不思議な場所だった。
自衛隊への燃料輸送のための貨物も多く設定されていたし、専用鉄道線も石岡付近にはあった。
今でも上空には百里基地発着のジェット機が轟音で飛び回っているが既に貨物は廃止され、車両も近代的な車両が大半を占めている。
廃止阻止の運動はかなり盛んで、沿線には主に子供が作った「頑張れかしてつ」ポスターが至るところにある。
日本中のどこでも同じように利用者は車を運転できない老人と中高生ばかりであったが、今回は鉄道ファンも多く見られた。

いずれにせよ日本的な風景がまた無くなろうとしているのがだ。


常磐線の中距離電車(昔の赤電、今の白電。)で鉾田へ向かう。
日暮里で京成がオーバークロスする。この京成の車両もあとわずかだろう。



なかなか見られない検測車両に出会う。走行中に思わず撮影。
この車両はまったくどこに出没するのかわからないので、撮ろうと思ってもなかなか撮れないのだ。



茨城県下では蓮の栽培が見られる。




石岡の一つ手前で特急の待ち合わせ。12分停車。




この手のボックスシートも近い将来見られなくなるだろう。
国鉄っぽさが好きだ。
ワンカップ酒と柿の種が似合う車内だ。




石岡駅風景。
模型のレイアウトをいつも思い出す。
忘れられた風景。




鉾田行きは601号。古い車両だ。嬉しかった。
元国鉄キハ42000型で半流線型の車両であった。
昭和11年製造とのことで、70歳である!!(恐らく最古のディーゼル)

しかしディーゼルに似合っていないサラリーマンが意外にも利用している。
沿線のメーカー系の人たちなのか。




ものすごい振動とともに発車する。
車内から写真を撮るのは振動が激しいので至難の業。
気合一発でたくさん撮った。




走り出しの状況。




常陸小川までで大半が降りていった。




小川駅には古い積み出し倉庫と、貨物輸送で活躍したディーゼル機関車が残っている。これもレイアウトのようで、しばしば映画やドラマの撮影で見ることがある。
それだけ昭和の田舎の風情なのだ。




もうすぐ桃浦だ。
霞ヶ浦をかすめるように走る。
心象風景。




また乗客が減っていく。





601号は古い車両だがクーラーは追加されている。




終点鉾田へは私を除くと2名しか残らなかった。
全線廃止ではなく、少なくとも常陸小川までは残すべきと思う。

http://www.paw.hi-ho.ne.jp/kasitetu/




お疲れ様。
石岡から50分強であった。
終点まで始めて乗車した。
1080円也。高いようだがタクシーを考えれば安いものだ。

(続く)

コメント
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