肺に溜まった水を抜くために入院している兄のその後です。今日病院へ行って担当の医師と話をしてきました。
兄は肺に管を通している関係でベッドから起き上がることが出来ないため、ベッドごと処置室へ移動し、一緒に医師の話を聞きました。
先週金曜日に入院したのですが、当日に肺に管を差し込んで水抜きが始まり、その後撮影したレントゲンを見る限りでは肺がしっかり膨らんでいて水も抜けているとのこと。そして今日、肺に水が溜まりにくくする胸膜癒着術を施したそうです。今後1週間程度観察し、肺に溜まる水の量が日に100cc以下に抑えられれば退院の目途が付くそうです。
しかし胸膜癒着術を行っても変わらず水が溜まってしまう場合もあり、その際には再度この処置を繰り返すこともあるのだそうです。
一方、抜いた水の検査で癌細胞が見つかったことは前回の医師からの電話で聞いていましたが、これで遠隔転移が確認されたので肺癌のステージは4になるとのこと。脳梗塞を患い半身麻痺の兄の場合はステージ4だと今後の治療は使っても抗がん剤だけだそうで放射線治療は行わないそうです。それも本人の容態を確認しながらになるので今後は予断は許されない状態です。
ステージ4と末期がんはイコールではありませんが、事前にDNAR同意書にサインをしてきました。
DNARとは患者さんが終末期あるいは末期状態において心肺蘇生処置を望まない時には、その意志を尊重し必要な患者ケア(緩和ケアなど)のみを行うというものです。なのでマスクによる人工呼吸や気管内挿管、人工呼吸器装着、心臓マッサージなどの処置を希望しないという事です。
仮に退院が出来たとしてもいずれ自宅療養が困難になることが予想されますので、ケアマネージャーさんとも良く連絡を取って医療介護の出来る施設を紹介してもらうとかも事前に行うことが必要との助言も頂きました。また今後は2年先のことを考えるよりも1ヵ月単位で先を考えていく必要があるそうです。
来週早々にも今日の胸膜癒着術の経過連絡が医師からくるそうです。本人は取り敢えず水が抜けて呼吸も楽に出来る様になったので多少食欲も出てきたそうです。ただずっとベッドで横になっているので体力の低下は覚悟していないといけないようです。
兎に角今回の癒着術がうまく行き、来週中に退院出来るとことを願っています。