大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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☆(  しづめばこ P574 )                          

霧の狐道10

2008-02-06 19:33:26 | E,霧の狐道
 驚いた俺を後ろに、ウサギはくるっと向きを変え体育館の方にピョンピョン走り出した。
俺は、慌てて後ろを追った。
ウサギは花壇の角を曲がって、体育館に走った。

「 待てぇ、こらぁ~!」

 俺はウサギの後を必死で追いかけた。
ジグザグに逃げるウサギを体育館の壁まで追い詰めた。
ウサギは壁に沿って逃げた。

“ マズイ、穴がある!”

ウサギが逃げる方向の体育館の壁の下の方に、床下の通気口の穴が見えた。

“ 確か通気口は、金網が張ってあったが・・・。”

ピョンピョン逃げるウサギは、通気口の穴に飛び込んで見えなくなった。

“ あらっ、消えた・・・。”

 通気口の前まで来ると、通気口に張ってある金網の角に、ちょうどウサギが通過できそうな穴が開いていた。

“ あ~、逃げられたァ。”




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