大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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霧の狐道75

2008-06-24 18:48:08 | E,霧の狐道
 俺はアンパンマン自転車にサッと跨って、急いで逃げ出した。
後ろから声が聞こえる。

「 こらぁ~!」
「 クソがき、待てぇ~!!」

ヤンキーのバタバタ走る足音と怒鳴り声が道路に響いている。

「 わおぉ~~~!!」

俺は、自転車の速度を上げた。
ヤンキーのバタバタ走る足音と怒鳴り声が遠ざかって行く。

“ ムフフフフフ、ヤンキーは走る体力無いからな・・・。”

俺は、余裕を持って振り返った。

“ ゲッ!!”

ヤンキー二人は道端に止めてあったミニサイクルを盗み、跨ろうとしている。

“ ヤバッ!!”

 俺は、道路を疾走する。
まだ、ヤンキーの叫び声が後ろに付いて来る。

「 アンパンマン自転車、待ちやがれぇ~~!!」
「 絶対、ころ~すっ!」

後ろを見ると、ヤンキー二人は驚異的な回転でミニサイクルのペダルを漕いでいる。

「 うわっ、侮れぬっ!!
 ぬおォ~~~~!!」

俺は、スピードを上げて道路を疾走する。



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